Récital Marina Viotti & Friends – Paris (TCE)
マリーナ・ヴィオッティ&フレンズ リサイタル – パリ(シャンゼリゼ劇場)
コントラバス奏者が舞台に現れ、マリーナ・ヴィオッティが見当たらないと告げる。彼女は前夜のパーティーで飲みすぎたようで、スタインウェイの下で二日酔いになっているところを発見される。ピアニストがSNCF(フランス国鉄)のジングルを弾いて彼女を起こすという演出でコンサートが幕を開けた。これは、自虐的なユーモアで既存の枠組みを壊すことを好むディーヴァとしての彼女の姿勢を象徴している。この「カルト・ブランシュ(白紙委任)」形式のコンサートで、彼女は自身の恋愛遍歴を辿る架空の物語を軸に、オペラ、ミュージカル、キャバレー、フランスのシャンソン、ラテン音楽を披露した。
目覚めた彼女は、皮肉たっぷりに「Toothbrush time」を歌い上げる。続いて最初の恋人ドン・ホセについて語り、「セビリアの城壁近くで」を歌唱。彼女がどれほど魅力的で現代的なカルメンであるかが即座に伝わる。「あなたとは話さない」という台詞は非常に現代的で、歌詞の各子音を味わいながら「門(ポーズ)で昨日」といった遊び心も見せる。音域は非常に広く、終盤の節での力強さが際立つ。これに応えるスタニスラス・ド・バルベイラックは「花の歌」をドラマチックに歌い上げた。発声はやや重く、アタックに精度の向上の余地はあるものの、ブレスコントロールと最後の「愛している」で見せた少年のように迷う姿は印象的だった。二人目の恋人は闘牛士であり、マルク・クルマンバエフが演じたが、フランス語のディクションは不明瞭で、発声も時に強引に感じられた。しかし、後に彼が歌ったグレーミンのアリアでは、その音色と俳優としての才能が発揮され、皮肉と憂鬱、誘惑を兼ね備えた見事な歌唱となった。また、ペリコールとピキージョのデュオでは、ジュリアン・ショヴァン指揮のル・コンセール・ド・ラ・ロージュの軽快な伴奏に乗せて、情熱的な演奏が繰り広げられた。
20世紀の楽曲では、サティの「あなたが欲しい」を、叙情的な強調を排した感動的なシンプルさで歌い上げた。このシンプルさは「Dos Gardenia para ti」や「Cry me a river」でも輝いた。続いてオッフェンバックの「Tu n’es pas beau, tu n’es pas riche」などを披露。ヌガロの「Le cinéma」ではアコーディオン伴奏で歌い、歌詞を「男性の視点」から「女性の視点」へと変更したことを明かした。この時点でマイクの不調が目立ったのは残念である。18世紀の楽曲では、ツェルリーナとドン・ジョヴァンニのデュオ、そして難曲「Dopo notte」を披露。コンサート終盤のため高音にやや難はあったが、大胆なコロラトゥーラとトリルで観客を圧倒した。プログラムの最後はペリコールの酔いどれの歌で締めくくられた。
アンコールではブレルや『イタリアのトルコ人』のデュオを披露。さらに休憩なしで約2時間の公演の最後に、『チェネレントラ』のロンドや『ヴァガウス』のアリアを驚異的なスタミナで歌い切った。特に『ヴァガウス』は「ギターのないメタル」と評し、観客と共に「Furiae!」と叫び、最後はヘッドバンギングで締めくくった。
