Le duo Lorena Pires-Moeka Ueno enchante, de Mozart à Poulenc
ロレナ・ピレスと上野萌華のデュオがモーツァルトからプーランクまでを魅了
国立公文書館の「グラン・デポ」中庭で開催された「Jeunes Talents」音楽祭の開幕を飾るピアノと声楽のリサイタルは、有望な若手メゾソプラノを発見する機会となった。
三方を囲まれた中庭という会場は、音の拡散が懸念されたが、コンサートの幕開けとなったジョージ・ガーシュウィンの「サマータイム」の最初の音から、その心配は無用であることが分かった。19世紀の公文書保管庫の石壁が、天井がないために逃げてしまう音を反射し、ブラジル出身の歌手ロレナ・ピレスの優れたプロジェクション、豊かで制御されたビブラート、容易で美しい高音、丁寧なディクションといった長所が際立った。プッチーニのオペラ『トゥーランドット』よりリューのアリア「お聞きください、王子様」では、ピレスの歌声はより正確なディクションとなり、ドラマチックな表現が加わった。
ピアノの上野萌華の演奏も素晴らしい。ベーゼンドルファーの音は非常に明瞭で、ペダルの使いすぎを避け、精緻な演奏によってオーケストラ編曲の多様な音の層を見事に表現した。特にモーツァルトの『フィガロの結婚』序曲や、『コジ・ファン・トゥッテ』より「岩のように」では、上野がオーケストラの豊かな響きを再現し、ピレスはフィオルディリージの機知に富んだキャラクターを演劇的に表現した。
プログラムはより暗い曲調へと進む。『ポーギーとベス』より「My Man’s Gone Now」で、ピレスは胸を締め付けるような表現を見せた。ドビュッシーのカンタータ『放蕩息子』の抜粋では、フランス音楽の韻律を説得力を持って歌い上げた。プーランクの『カルメル派修道女の対話』第1幕では、テキストへの深い注意と強烈な感情表現がなされ、ピアノがそれを支えた。その後、プーランクの「愛の小径」が演奏された。
シリル・スコットの「ロータス・ランド」を挟み、ピレスの母国ブラジルの作品へ。アルベルト・ネポムセーノの「Quem se condói do meu fado」は叙情的で、歌手の低音域を際立たせた。最後はヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第5番」。ピアノ編曲では原曲の8本のチェロの響きを再現するのは困難だが、上野の伴奏の上でピレスの歌唱力が最も強く発揮された。第1部のヴォカリーズでの見事なレガート、第2部の朗読的なテキスト、第3部のハミングの繊細な存在感は圧巻であった。
アンコールにスピリチュアルの「He’s Got the Whole World in His Hands」を披露し、二人は音楽的で力強い夜を締めくくった。