N響に登場した巨匠指揮者列伝 第1回 ロヴロ・フォン・マタチッチ
N響に登場した巨匠指揮者列伝 第1回 ロヴロ・フォン・マタチッチ

日本語要約
NHK交響楽団の創立100年に際し、楽団の歴史を彩った名指揮者ロヴロ・フォン・マタチッチを特集。1965年の「スラブ歌劇」公演を機に始まったN響との20年にわたる蜜月関係や、その音楽的特徴、数々のライヴ録音、そして1984年の最後の来日公演までを総覧する。
全文(日本語)
NHK交響楽団(N響)の創立100年を記念し、楽団の歴史を彩った巨匠指揮者たちを振り返る連載の第1回として、ロヴロ・フォン・マタチッチを取り上げる。
マタチッチが初めてN響を指揮したのは1965年9月4日、NHK放送開始40周年記念の「スラブ歌劇」公演(ムソルグスキー《ボリス・ゴドノフ》)であった。この出会いは双方にとって衝撃的であり、1984年3月まで約20年間にわたる関係が続いた。N響の楽団員はマタチッチの音楽的迫力や人間性を敬愛し、ホルンの千葉馨やコンサートマスターの田中千香士らがその魅力を語っている。マタチッチはN響から壮大なスケール感と重厚な響きを引き出し、1967年には名誉指揮者の称号を贈られた。
マタチッチは1899年クロアチア生まれ。ウィーン少年合唱団を経てウィーン高等音楽学校で学び、指揮法をオスカル・ネドバルに師事した。ケルン歌劇場の合唱指揮者からキャリアを始め、ベオグラード・オペラ等で活躍したが、第二次世界大戦後は一時活動の場を失った。その後、カラヤンの支援もあり西側で復帰。ドレスデン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、フランクフルト市立歌劇場などで音楽総監督を歴任した。
N響との唯一のセッション録音は「ワーグナー管弦楽曲集」である。また、ライヴ録音も多数リリースされており、1965年の《ボリス・ゴドノフ》初日公演や、ブルックナー、ブラームス、ベートーヴェン、スメタナ《わが祖国》などの名演が残されている。マタチッチは練習中も演奏会本番も椅子に座らない指揮者として知られたが、1984年の最後の来日時には疲労により椅子に座って指揮をした。1985年1月4日、ザグレブにて85歳で逝去した。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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