阪田知樹でなければ作れないアルバムが リスト・コンクール優勝10年&デビュー15年に登場! フランツ・リストの奥深さが詰まった新譜について
ピアニストの阪田知樹、リスト・コンクール優勝10年&デビュー15年を記念した新譜アルバム『ラ・カンパネッラ~リスト/ピアノ作品集』を語る

現代日本のピアノ界で活躍する阪田知樹が、自身のライフワークと位置づけるフランツ・リスト作品の新アルバム『ラ・カンパネッラ~リスト/ピアノ作品集』を制作した。2026年がリスト・コンクール優勝から10年、デビューから15年の節目にあたることから、改めてリストの作品に向き合い、「阪田知樹でなければ作れないアルバム」を目指したという。
本アルバム(ソニー・レコーズ SICC19099、SACDハイブリッド、2026年9月30日発売予定、2026年6〜7月録音)には、パガニーニによる大練習曲《ラ・カンパネッラ》、ピアノ・ソナタ ロ短調、《巡礼の年第2年 イタリア》より「ペトラルカのソネット第104番」、夜想曲《夢の中で》、忘れられたワルツ第1番、超絶技巧練習曲第5番《鬼火》、ハンガリー狂詩曲第12番、愛の夢第3番、パガニーニによる超絶技巧練習曲第3番《ラ・カンパネッラ》(初期版)などが収録されている。阪田は、リストの生涯を1枚で俯瞰しつつ、マニアックな要素も含めたベスト的なアルバムを目指したと語り、難曲である初期版の《ラ・カンパネッラ》や《鬼火》などを選曲した。
阪田は中学2年生で初めてリストの作品を弾いた際は理解しにくかったものの、交響詩や合唱曲など管弦楽曲を聴くことで作風の多様さに気づき、ライフワークへとなっていった経緯を明かしている。また、リストが作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者として多面的に活躍した「コンプリート・ミュージシャン」であった点にも共鳴していると語る。ロ短調ソナタについては、ピアノ的な書法でありながらオーケストラ的・オペラ的な構築がなされており、ベートーヴェンの影響も受けた緻密で意志の強い単一楽章の作品であると分析している。
なお、阪田は2026年11月10日に東京オペラシティ コンサートホールにてピアノ・リサイタルの開催を予定しており、J.S.バッハ(リスト編曲)のオルガンのための幻想曲とフーガ ト短調や、リストのピアノ・ソナタ ロ短調などを演奏する。