サラステ、フィンランド放送響との2度の録音から30年以上を経て三度目の “結論”
サラステ、フィンランド放送響との2度の録音から30年以上を経て三度目の “結論”

日本語要約
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮ヘルシンキ・フィルによるシベリウス交響曲全集が2026年6月26日に発売される。録音は2024年11月から2026年1月にかけて行われた。松原千振は、本全集を「明快この上ない」「颯爽とした流れの良さが際立っている」と評し、過去の指揮者たちとは異なる現代的なアプローチであると指摘している。
全文(日本語)
ディスク情報:シベリウス/交響曲全集〔第1番~第7番〕
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(録音:2024年11月~2026年1月)
オンディーヌ(NYCX10600、3枚組)
2026年6月26日発売予定
文=松原千振(合唱指揮)
明快この上ないシベリウスの交響曲全集が登場した。サラステの演奏は、これまで多くのオーケストラによって演奏されてきたシベリウスの交響曲の中でも、颯爽とした流れの良さが際立っている。筆者はその洗練された演奏に若干の戸惑いも感じている。
シベリウスの第7番や《タピオラ》の初演から100年が経過し、ヘルシンキ・フィルも世代交代を経た。かつて初演に接した聴衆が熱狂した時代から価値観も大きく転換した。
第3番の第2楽章を例に挙げると、過去の指揮者(バーンスタインやセーゲルスタムら)は音符に重ねられた意味合いを嚙みしめるように、くぐもった音でこだわりを聴かせた。対してサラステは、祖国フィンランドの独立への艱難辛苦をたどるナラティヴを避けるかのように、あくまで淡々と駆け抜けていく。こうした流れの良さが現代のシベリウス演奏の最先端である。これまでにない清新さ、明快さをもって演奏されるスマートなシベリウスをどう受け入れるか、問いかけたい。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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