レニングラード包囲の記憶が残る街で ショスタコーヴィチ《レニングラード》上演
レニングラード包囲の記憶が残る街で ショスタコーヴィチ《レニングラード》上演

日本語要約
2026年5月16日、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場コンサートホールにて、ザウベク・グカーエフ指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団によるショスタコーヴィチ「交響曲第7番《レニングラード》」の演奏会が行われた。会場の8割を軍服姿の兵士が占め、独特の緊張感と一体感に包まれる公演となった。
全文(日本語)
2026年5月16日、マリインスキー劇場コンサートホールにて、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団によるショスタコーヴィチ「交響曲第7番《レニングラード》」の演奏会が行われた。指揮はザウベク・グカーエフが務めた。
《レニングラード》は1941年の独ソ戦開戦直後に作曲が開始され、ショスタコーヴィチの疎開先であるクイビシェフ(現サマーラ)で完成された。1942年3月5日にサマーラで初演され、同年8月9日にはレニングラード包囲の最中に現地で初演が行われた。この時の演奏は、レニングラード放送交響楽団と、疎開先から呼び寄せられたレニングラード・フィルハーモニー交響楽団のメンバーによって行われた伝説的なものとして語り継がれている。
今回の公演では、会場の8割ほどが軍服姿の兵士で占められた。彼らは楽章間で拍手をしないというマナーを守り、静かに集中して音楽を聴いていた。その様子は他の聴衆にも伝染し、会場には独特の緊張感が生まれた。終演後は総立ちのスタンディング・オヴェーションとなり、会場全体が一体感に包まれた。ロシア人聴衆からは、兵士がこの曲を聴くことは慰めになり、国を代表する彼らへの誇りと感謝の気持ちが一体感を生んだという声が聞かれた。
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