LFコンサート
LF CLASSICWorld Classical Music News
MENU
Portal
メニュー
Category
カテゴリ
Sources
情報ソース
🇯🇵 日本ピアノレコ芸ONLINE · 2026年7月10日 10:01 · レビュー· 約1分で読めます

とある2つの「ロシア・ピアニズム」 ソフロニツキーとユージナ①

とある2つの「ロシア・ピアニズム」 ソフロニツキーとユージナ①

日本語要約
音楽学者・山本明尚による連載「名演奏家再批評」第7弾。20世紀ロシアのピアニスト、ヴラジーミル・ソフロニツキーとマリヤ・ユージナを取り上げ、彼らの録音観や「ロシア・ピアニズム」の系譜を全4回で論じる。第1回はソフロニツキーの経歴とスクリャービン演奏の背景に焦点を当てる。
全文(日本語)

金曜連載「名演奏家再批評」の第7弾として、音楽学者・山本明尚が「ロシア・ピアニズム」のピアニストであるヴラジーミル・ソフロニツキーとマリヤ・ユージナを、それぞれの録音観に着目して再批評する。全4回の連載のうち、1回目が無料公開されている。

ヴラジーミル・ソフロニツキー(1901〜61)は20世紀ロシアのピアニストで、その演奏はリヒテルやギレリスら多くの信奉者を生んだ。特に作曲家スクリャービンの娘婿となった縁もあり、スクリャービン演奏で知られる。マリヤ・ユージナ(1899〜1970)も同時代のピアニストで、バッハやモーツァルト、同時代音楽の演奏で知られ、ソ連体制下の逸話でも人気を博した。

2人はペトログラード音楽院のレオニード・ニコラーエフ門下であり、大戦と革命の混乱期に学んだ。1921年の卒業演奏会では共にリストのロ短調ソナタを演奏し、アントン・ルビンシテイン賞を分け合った。ソフロニツキーはその後、レニングラード音楽院やモスクワ音楽院で教授を務め、スターリン賞第一席やレーニン勲章を受勲するなど華々しいキャリアを歩んだ。

ソフロニツキーはスクリャービンの解釈者として名高いが、生前のスクリャービンの演奏を聴く機会はなかった。1915年のコンサートを風邪で欠席した直後に作曲家が急死したためである。しかし、1920年にスクリャービンの娘エレーナと結婚したこともあり、遺族や関係者から作曲家の魂を継ぐ正統な代弁者として認められるようになった。

関連キーワード解説 (7)
マリヤ・ユージナ人物・団体Wikipedia ↗

マリヤ・ヴェニアミノヴナ・ユーディナ は、ロシアのピアニスト。

レオニード・ニコラーエフ人物・団体Wikipedia ↗

レオニード・ヴラディーミロヴィチ・ニコラーイェフ は、ソビエト連邦のピアニスト・作曲家・教育者。

スクリャービン人物・団体Wikipedia ↗

アレクサンドル・ニコラエヴィチ・スクリャービン は、ロシアの作曲家、ピアニスト。作曲者自身はフランス語風に Alexandre Scriàbine と綴ることを好んだ。英語では Alexander Scriabin, ドイツ語では Alexander Skrjabin となる。また、日本ではスクリアビンと表記される場合もある。

スヴャトスラフ・リヒテル人物・団体Wikipedia ↗

スヴャトスラフ・テオフィーロヴィチ・リヒテル は、ソビエト連邦のピアニストである。ドイツ人を父にウクライナで生まれ、主にロシアで活躍した(ただし在留ドイツ人として扱われた)。その卓越した演奏技術から20世紀最高のピアニストの一人と称された。

エミール・ギレリス人物・団体Wikipedia ↗

エミール・グリゴリエヴィチ・ギレリス は、ソビエト連邦・ウクライナのピアニスト。68歳没。

ショスタコーヴィチ人物・団体Wikipedia ↗

ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ は、ソビエト連邦時代の作曲家。交響曲や弦楽四重奏曲が有名である。

アントン・ルビンシテイン人物・団体Wikipedia ↗

アントン・グリゴリエヴィチ・ルビンシテイン は、ロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者。姓は日本ではドイツ語風にルービンシュタインと表記されることも多い。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
次に読むなら
ヴラジーミル・ソフロニツキー の他の記事
🇧🇷 ブラジル室内楽ニュースConcerto Brasil8/11 01:02
クインテット・ペルシュ
Quinteto Persch
2026年8月15日、ポルト・アレグレのシネマテカ・カピトリオにて、アコーディオン五重奏団「クインテット・ペルシュ」によるコンサートが開催される。入場は無料。
アドリアーノ・ペルシュアンドレ・マシャドシネマテカ・カピトリオ
🇺🇸 アメリカクラシック全般ニュースGoogle News EN 弦楽器8/22 05:02
チェリストのムスティスラフ・ロストロポーヴィチがコンサートで鐘を演奏する動画が公開
Cellist Mstislav Rostropovich Plays the Bell - The Violin Channel
チェリストであり指揮者でもあったムスティスラフ・ロストロポーヴィチが、コンサートの打楽器セクションで鐘を演奏する様子を収めた動画が紹介されています。記事では、彼のユーモアあふれる人柄を示すエピソードとして、伴奏者へのいたずらや、アイザック・スターンの70歳記念公演でバレリーナの格好をして『白鳥』を演奏した逸話も紹介されています。
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチショスタコーヴィチサンフランシスコ交響楽団
🇫🇷 フランスクラシック全般ニュースGoogle News FR 一般8/20 16:03
ベヌヴィルにて「コート・ド・ナクル音楽祭」のクラシックコンサートが8月21日に開催
Bénouville. Un concert de musique classique, ce vendredi - MaVille.com
第12回コート・ド・ナクル音楽祭が8月21日、ベヌヴィルの体育館で開催される。音楽アカデミーの研修生とプロの音楽家が共演し、モーツァルト、プッチーニ、ショスタコーヴィチ、ジャック・デュトロンの作品を披露する。入場は無料。
モーツァルトプッチーニベヌヴィルの体育館
ヴラジーミル・ソフロニツキー の記事をすべて見る →
同じテーマの最近の記事
🇧🇷 ブラジルピアノインタビューConcerto Brasil8/24 22:01
ピアニストのルイス・ギリェルメ・ポッツィがサンパウロとクリチバでリサイタルを開催
Música e conversa
ピアニスト兼教授のルイス・ギリェルメ・ポッツィが、サンパウロとクリチバでリサイタルを行う。プログラムにはプロコフィエフのソナタ第7番やベートーヴェンの「熱情」などが含まれる。また、クリチバではアンサンブル・サンパウロとドヴォルザークのピアノ五重奏曲第2番を共演する。自身の経歴や教育者としての哲学についても語った。
ルイス・ギリェルメ・ポッツィスティーヴン・コヴァセヴィッチサラ・サンパウロ
ピアニストのルイス・ギリェルメ・ポッツィがサンパウロとクリチバでリサイタルを開催
🇫🇷 フランスクラシック全般ニュースGoogle News FR 音楽祭8/25 18:02
マルセイユ、エクス=アン=プロヴァンス、アルルの劇場グループ「Les THÉÂTRES」が2026-2027年シーズンのプログラムを発表
Les THEATRES préparent leur rentrée à Marseille, Aix-en-Provence et... Arles ! - ici.fr
マルセイユ、エクス=アン=プロヴァンス、アルルの5つの劇場を運営する「Les THÉÂTRES」が、2026-2027年シーズンのプログラムを発表した。演劇、音楽、ダンスなど計78演目、226公演が予定されており、8月25日にチケット販売が再開される。ドミニク・ブリュゼが率いる同グループは、地域間での作品の循環や観客層の拡大を目指している。
マリー=ソフィー・フェルダンバルバラ
🇬🇧 イギリスオーケストラニュースPlanet Hugill8/25 18:00
バーミンガム市交響楽団(CBSO)が市内20か所で無料公演「CBSO in the City」を開催
CBSO in the City: removing all barriers, bringing people together & reminding us music should be about having fun, CBSO presents 20 free performances across the city
バーミンガム市交響楽団(CBSO)は8月27日から31日にかけて、バーミンガム市内の公共スペース等で20の無料公演を行う「CBSO in the City」を開催する。図書館、病院、駅、植物園など多様な場所で、室内楽やオペラ、オーケストラ演奏が披露される。音楽の垣根を取り払い、市民に楽しんでもらうことが目的。公演会場では、2026-27年シーズンのコンサートを1ポンドで予約できる「ゴールデンチケット」が配布される。
バーミンガム市交響楽団山田和樹シンフォニー・ホール
バーミンガム市交響楽団(CBSO)が市内20か所で無料公演「CBSO in the City」を開催
タグ
ヴラジーミル・ソフロニツキーマリヤ・ユージナレオニード・ニコラーエフスクリャービンスヴャトスラフ・リヒテルエミール・ギレリスショスタコーヴィチアントン・ルビンシテイン山本明尚ペトログラード音楽院レニングラード音楽院モスクワ音楽院スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番悲劇的な詩ワルツ練習曲第11番リスト:ロ短調ソナタ
原文を読む → レコ芸ONLINE
この記事をシェア
X でシェアFacebookLINE
← 記事一覧に戻る