とある2つの「ロシア・ピアニズム」 ソフロニツキーとユージナ①
とある2つの「ロシア・ピアニズム」 ソフロニツキーとユージナ①

日本語要約
音楽学者・山本明尚による連載「名演奏家再批評」第7弾。20世紀ロシアのピアニスト、ヴラジーミル・ソフロニツキーとマリヤ・ユージナを取り上げ、彼らの録音観や「ロシア・ピアニズム」の系譜を全4回で論じる。第1回はソフロニツキーの経歴とスクリャービン演奏の背景に焦点を当てる。
全文(日本語)
金曜連載「名演奏家再批評」の第7弾として、音楽学者・山本明尚が「ロシア・ピアニズム」のピアニストであるヴラジーミル・ソフロニツキーとマリヤ・ユージナを、それぞれの録音観に着目して再批評する。全4回の連載のうち、1回目が無料公開されている。
ヴラジーミル・ソフロニツキー(1901〜61)は20世紀ロシアのピアニストで、その演奏はリヒテルやギレリスら多くの信奉者を生んだ。特に作曲家スクリャービンの娘婿となった縁もあり、スクリャービン演奏で知られる。マリヤ・ユージナ(1899〜1970)も同時代のピアニストで、バッハやモーツァルト、同時代音楽の演奏で知られ、ソ連体制下の逸話でも人気を博した。
2人はペトログラード音楽院のレオニード・ニコラーエフ門下であり、大戦と革命の混乱期に学んだ。1921年の卒業演奏会では共にリストのロ短調ソナタを演奏し、アントン・ルビンシテイン賞を分け合った。ソフロニツキーはその後、レニングラード音楽院やモスクワ音楽院で教授を務め、スターリン賞第一席やレーニン勲章を受勲するなど華々しいキャリアを歩んだ。
ソフロニツキーはスクリャービンの解釈者として名高いが、生前のスクリャービンの演奏を聴く機会はなかった。1915年のコンサートを風邪で欠席した直後に作曲家が急死したためである。しかし、1920年にスクリャービンの娘エレーナと結婚したこともあり、遺族や関係者から作曲家の魂を継ぐ正統な代弁者として認められるようになった。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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