パシフィックフィルハーモニア東京が新体制&2027年度ラインナップを発表
パシフィックフィルハーモニア東京が新体制の発足とベートーヴェン没後200年の2027年度ラインナップを発表

パシフィックフィルハーモニア東京は、10月1日、新体制の発足および2027年度ラインナップを発表した。記者発表会には日野洋一会長、飯森範親音楽監督、新たに芸術顧問に就任したヴァイオリニストの大谷康子、特別顧問に就任した伊藤裕太が登壇した。
日野会長は、2022年の改称からの6年間を振り返り、チケットを購入する聴衆の重要性を強調した上で、企業や地域、社会全体との関係性の中で音楽を提示する必要性を訴えた。新体制では、伝統を守りつつ音楽が届いていない層へ届ける「革新性」を打ち出し、組織の盤石化を目指す。新体制は、日野洋一会長、飯森範親音楽監督、大谷康子芸術顧問、伊藤裕太特別顧問となる。
2027年はベートーヴェン没後200年の節目にあたり、年間を通じて全定期演奏会のプログラムをベートーヴェン作品で構成する。飯森音楽監督は「伝統の上に革新が存在する」とし、《命名祝日》などの演奏機会が多くない作品も網羅してベートーヴェンを再発見したいと述べた。芸術顧問に就任した大谷康子は、自身のオーケストラ経験に触れつつ楽団員をサポートしたい旨を語った。また、社会貢献プロジェクト「こども音楽食堂」についても説明され、既存のこども食堂や施設への演奏家無償派遣や定期演奏会への招待などの取り組みが紹介された。伊藤特別顧問は経営基盤の安定に向けた抱負を述べた。
2027-2028シーズンの定期演奏会(会場:東京芸術劇場 コンサートホール)のラインナップは以下の通り。
・第188回(2027年5月29日)指揮:飯森範親、ピアノ:黒木雪音/序曲《命名祝日》、ピアノ協奏曲第5番《皇帝》、交響曲第3番《英雄》
・第189回(2027年7月31日)指揮:飯森範親、ピアノ:萩原麻未/レオノーレ序曲第2番、ピアノ協奏曲第2番、劇付随音楽《アテネの廃墟》序曲、交響曲第5番《運命》
・第190回(2027年8月29日)指揮:大友直人、ヴァイオリン:橘和美優/レオノーレ序曲第3番、ロマンス第1番、第2番、歌劇《フィデリオ》序曲、交響曲第4番
・第191回(2027年10月24日)指揮:飯森範親、ピアノ:田部京子/交響曲第8番、ピアノ協奏曲第4番、ピアノ協奏曲第3番
・第192回(2027年11月27日)指揮:大井駿/献堂式序曲、交響曲第1番、《シュテファン王》序曲、交響曲第7番
・第193回(2027年12月11日)指揮:飯森範親、ピアノ:佐藤卓史、ソリスト:富永果捺子(S)、鳥谷尚子(A)、笛田博昭(T)、木村善明(B)/合唱幻想曲、交響曲第9番「合唱付き」
・第194回(2028年1月22日)指揮:ミコラ・ジャジューラ、ヴァイオリン:大谷康子/エグモント序曲、交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲
・第195回(2028年2月23日)指揮:鈴木優人、ピアノ:川口成彦/ピアノ協奏曲第1番、プロメテウスの創造物、交響曲第6番《田園》

