ヴァイオリニスト・中野りなの音楽鑑賞:各パートを順番に聴いて探検!
ヴァイオリニストの中野りなが語る音楽鑑賞のヒントとこだわり、出演情報

Webマガジン「ONTOMO」の特集「鑑賞のヒント」において、ヴァイオリニストの中野りなが自身の音楽鑑賞スタイルやコンサートをより楽しむためのこだわりについてアンケートに回答した。
コンサートで注目する点について、中野はオーケストラの演奏会ではまず指揮者の動きに注目することが多いと語る。指揮者が手や体の動きによって音楽をどう解釈・表現し導いていくのか、またそれに対しオーケストラがどう反応し音を出しているのかを興味深く聴いているという。リサイタルや室内楽では作品の解釈や楽器同士の掛け合いを楽しんでいる。
予習については、音源の試聴や楽譜の確認など何らかの予習をすることが多いものの、予習ができない場合でも先入観なく音楽を楽しめると述べている。初めて聴く曲や難しく感じる現代作品では、各パートに順番に意識を向け、何を演奏しているか注意深く聴くことで、未知の世界を探検するように楽しむコツを挙げた。
最近印象に残った公演として、米コロラド州の「Aspen Music Festival and School」で聴いたレオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)とエンリコ・パーチェ(ピアノ)のリサイタル(モーツァルト、フランク、ベートーヴェンのソナタなど)を挙げ、即興的な装飾音などを交えた生き生きとした演奏に魅了されたと振り返った。
自身の演奏会については、料理のコースのように全体の流れや作品同士の相性を考えたプログラム全体のマリアージュや、共演者との間に生まれる化学反応を楽しんでほしいと語っている。また、録音や配信と異なり、コンサート会場では聴き手自身が見たいところや聴きたいパートを自由に選んで味わえることが魅力であると述べた。
中野りなは2004年生まれで、2021年第90回日本音楽コンクール優勝、2022年第8回仙台国際音楽コンクール史上最年少優勝などの経歴を持つ。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースに特待生として在学し辰巳明子に師事するほか、ジュリアード音楽院にて川﨑雅夫に師事している。
【出演情報】
TOPPANホール ニューイヤーコンサート 2027
日時:2027年1月8日(金)19:00開場
会場:TOPPANホール
出演:中野りな(ヴァイオリン)、田原綾子(ヴィオラ)、伊東裕(チェロ)、北村明日人(ピアノ)、谷昂登(ピアノ)
曲目:
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 Op.2-3
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調 Op.23[中野、北村]
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3[谷]
・ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.16[中野、田原、伊東、谷]


