女性ヴァイオリニストと「男性性」 ジネット・ヌヴー/イゾルデ・メンゲス④
原田真帆による連載「名演奏家再批評」:女性ヴァイオリニストのジネット・ヌヴーの演奏とジェンダーを論じる

日本語要約
連載「名演奏家再批評」第10弾にて、ヴァイオリニストの原田真帆がジネット・ヌヴーとイゾルデ・メンゲスをフェミニズムの観点から批評。第4回では、ヴァイオリン演奏における男性性至上主義や自身がかつて抱いていたヌヴーへの感情、そして1935年のヴィエニャフスキ国際コンクールでヌヴーに敗れたダヴィッド・オイストラフが妻に宛てた手紙での彼女への賛辞を紹介している。
全文(日本語)
新世代の書き手がクラシック音楽の名演奏家を4回のリレー形式で論じる金曜連載「名演奏家再批評」の第10弾として、西洋クラシック音楽におけるジェンダースタディーズを専門とするヴァイオリニストの原田真帆が、録音史初期の女性奏者ジネット・ヌヴーとイゾルデ・メンゲスをフェミニズムの観点から論じている。
第4回において筆者は、ヴァイオリンは公に活躍する女性奏者の受容が早かったものの、男性並みに力強く演奏できて初めて認められるという固定観念や、男性性至上主義への迎合が存在したことを指摘する。自身も女性性を排除しようとして窮屈な演奏に陥った経験を明かし、長い間ヌヴーの演奏を直視できなかった理由として、その屈強で弱点のない音楽作りに己の弱みを自覚させられたからであると述べている。
また、1935年のヴィエニャフスキ国際コンクールでヌヴーに敗れて2位となったダヴィッド・オイストラフが妻へ送った手紙を引用。その中でオイストラフは、ヌヴーの悪魔的な才能や、ヴィエニャフスキの嬰へ短調の協奏曲を演奏した際の強靭さと迫力を認め、1位獲得が完全に公平な結果であったと認めている。
記事内ではディスク情報として、イサイ・ドブロヴェンおよびワルター・ジュスキント指揮フィルハーモニア管弦楽団と共演したヌヴーのブラームスおよびシベリウスのヴァイオリン協奏曲(録音:1946年8月、1945年11月)が紹介されている。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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