9万人を集めたミュンヘン・オペラ・フェスティヴァル
バイエルン州立歌劇場のミュンヘン・オペラ・フェスティヴァル2026が開催され、約9万人の観客を動員

ドイツのミュンヘンで行われたバイエルン州立歌劇場の「ミュンヘン・オペラ・フェスティヴァル」は、2026年6月18日から7月31日にかけて開催された。期間中、約9万人の観客を集め、座席占有率は98パーセントに達した。今年は12作品33公演のオペラのほか、リーダーアーベント、バレエ、室内楽コンサート、講演会などが催された。
フェスティヴァル期間中に新制作初日を迎える「オペラ・フェスティヴァル・プレミエ」では、2作品が上演された。一つは6月25日にナツィオナールテアターで初日を迎えたワーグナー《ワルキューレ》(指揮:バイエルン歌劇場オペラ音楽総監督ウラディーミル・ユロフスキ、演出:トビアス・クラッツァー)で、チケットは発売と同時に売り切れとなった。来年の同フェスティヴァルでは、《ジークフリート》《神々のたそがれ》を加えて7月に2回の《ニーベルングの指環》ツィクルス上演が予定されており、プレオーダーが開始されている。
もう一つの新制作は、7月13日にプリンツレゲンテンテアターで初日を迎えたヘンデル《アルチーナ》(指揮:ステファーノ・モンタナーリ、演出:ヨハンナ・ヴェーナー、美術:ベンジャミン・シェーネッカー、衣裳:エレン・ホフマンほか)だった。演出には焦点が定まらないなどの課題があったものの、音楽面ではアルチーナ役のジャンニーヌ・デ・ビク、モルガーナ役のエルザ・ベノワ、ルッジェーロ役のジョン・ホリデイ、オロンテ役のユリアン・プレガルディエンの歌唱や、モンタナーリによる音楽作りが高く評価された。
その他、5月10日に世界初演されたブレット・ディーン《オブ・ワン・ブラッド》も評判を呼んだ。リーダーアーベントにはアスミク・グリゴリアンやクリスティアン・ゲルハーヘルらが登場(ヨナス・カウフマンはキャンセル)。ゲルハーヘルは7月26日にクヴィリエ・テアターでシェック《エレジー》、7月27日にナツィオナールテアターでシューベルト《冬の旅》を2晩連続で歌い、感動を呼んだ。
さらに、BMWのスポンサーにより無料開催される「みんなのためのオペラ」では、7月4日に《ワルキューレ》が対象となり、ナツィオナールテアター前のマックス・ヨーゼフ・プラッツでのスクリーン中継とインターネットのライヴ中継を合わせて計3万5000人が視聴した。

