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🇯🇵 日本オペラクラシックナビ · 2026年8月3日 07:31 · レビュー· 約2分で読めます

チョン・ミョンフン指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 第1034回サントリー定期シリーズ

チョン・ミョンフン指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 第1034回サントリー定期シリーズ

日本語要約
チョン・ミョンフン指揮、東京フィルハーモニー交響楽団によるビゼーの歌劇「カルメン」演奏会形式上演のレビュー。ミラノ・スカラ座での公演とほぼ同じキャストを迎え、音楽の流れを重視したアプローチで高い集中力と生命力にあふれた快演となった。ドン・ホセ役のマシュー・ポレンザーニの美声や、人間味のあるカルメンを演じたステファニー・ドゥストラックら歌手陣も公演を支えた。
全文(日本語)

名誉音楽監督チョン・ミョンフン指揮による東京フィルの定期演奏会、ビゼーの歌劇「カルメン」演奏会形式上演が行われた。チョンは今年6月にミラノ・スカラ座で「カルメン」を指揮しており、今回の公演はその時とほぼ同じ顔触れを引き連れてのステージとなった。公演は全3回行われ、完売の人気ぶりであった(エスカミーリョ役はアンドリー・キマチが務めた)。

ステージは、合唱をパイプオルガン下のP席に配置し、オーケストラは弦楽器14型で山台を使わずフラットに配置。歌手たちは前方のスペースで歌唱や簡単な演技を行った。小道具は椅子程度で、ライトの色や照度を変化させることで演出効果をもたらしたほか、第4幕の前などにはフラメンコ・ダンサーによる舞踊も加えられた。

チョンの音楽作りは、声楽付きの管弦楽作品のようなアプローチで、音楽の流れを途切れさせないことに重きを置いていた。第1幕終結部のカットや、滑らかな旋律処理により、テンポの速さの割には急いている印象を与えない手腕を見せた。東京フィルも高い集中力を維持し、歌手の声と絶妙なバランスを保ちながら生命力にあふれた演奏を聴かせた。

歌手陣では、ドン・ホセ役のマシュー・ポレンザーニが、伸びのある美声と豊かな感情表現で圧巻の歌唱を披露。題名役のステファニー・ドゥストラックは、従来の妖艶なカルメン像とは異なる、人間的で現代的な女性像を打ち出した。ミカエラ役のスラーフカ・ザーメチニーコヴァー、エスカミーリョ役のアンドリー・キマチも高水準の歌唱で貢献し、日本人キャストのフラスキータ役・砂田愛梨も喝采を集めた。

終幕の合唱配置については、闘牛場内の喧騒とホセとカルメンの修羅場の対比が伝わりにくいという指摘もあったが、全体としてはチョンの統率により、一瞬たりとも弛緩することのない上質なステージとなった。

▼関連キーワード解説 (2)
チョン・ミョンフン人物・団体Wikipedia ↗

チョン・ミョンフン は、韓国・ソウル生まれの指揮者、ピアニスト。欧文表記の発音から、チョン・ミュンフンと日本語表記されることもある。

東京フィルハーモニー交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団 は、日本のプロオーケストラ。略称は東フィル(とうフィル)。日本オーケストラ連盟正会員。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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