【公演レポート】ジャパン・アーツ創立50周年スペシャル・ガラ・コンサート 「歴史」と「いま」が重なる豊かな時間 - クラシック音楽事務所ジャパン・アーツ
ジャパン・アーツが創立50周年スペシャル・ガラ・コンサートをサントリーホールで開催、所属アーティスト36人が集結
2026年10月25日、サントリーホールにてジャパン・アーツ創立50周年を記念する「スペシャル・ガラ・コンサート」が開催され、所属アーティスト36人が出演した。
第1部「50年分の愛と感謝」では、好本惠の司会のもと同社の歩みと演奏曲目が結びつけられた。仲道郁代によるシューマン(リスト編)《献呈》で幕を開け、1976年創業時の原点であるチェコスロバキア音楽祭にちなみ、小林美恵、吉本梨乃、長谷川陽子、川本嘉子によるスメタナの弦楽四重奏曲第1番《わが生涯より》終楽章が演奏された。続いて、東欧との交流の歴史にちなみ、北村陽、遠藤真理、伊藤悠貴、長谷川陽子、上村文乃、金子三勇士によるリスト《ハンガリー狂詩曲第2番》(チェロ五重奏版)、漆原啓子、豊嶋泰嗣、上村昇、川本嘉子、横山幸雄によるシューマンのピアノ五重奏曲終楽章、川田知子、伊藤悠貴、上原彩子によるラフマニノフのピアノ三重奏曲第2番が披露された。さらに招聘実績のあるメトロポリタン歌劇場の演目から《イル・トロヴァトーレ》の二重唱を森谷真理と大西宇宙(ピアノ:河原忠之)が歌い、「錦織健プロデュース・オペラ」にちなんで錦織健が《セビリアの理髪師》のアリアを弾き語りで、佐藤美枝子が《ドン・ジョヴァンニ》のアリアを歌った(ピアノ:河原忠之)。前半最後はバレエ招聘の歴史にちなみ、上原彩子と奥井紫麻による2台ピアノ版《くるみ割り人形》より〈花のワルツ〉が演奏された。
第2部「未来につなぐレガシー」では、まもなく満90歳を迎える舘野泉がパブロ・エスカンデ作曲の組曲《旅人ラヴェル》より2曲を演奏。続いて千住真理子と舘野泉による谷川賢作《オールド・グランパズ・シンプル・ジョーク》、成田達輝と上村文乃によるハルヴォルセン編ヘンデル《パッサカリア》、川久保賜紀、遠藤真理、阪田知樹によるメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番終楽章が演奏された。声楽陣からは小林沙羅、林美智子、西村悟、加耒徹と仲道郁代・牛田智大(連弾)によるブラームス《愛の歌》、森麻季と錦織健による《蝶々夫人》の「愛の二重唱」(ピアノ:山岸茂人)が披露された。フィナーレは牛田智大、三舩優子、横山幸雄、中野翔太、金子三勇士による5台ピアノ版《皇帝円舞曲》が演奏され、アンコールには出演者全員で《花は咲く》が歌われた。なお、同社創業社長の中藤泰雄氏は今年3月に94歳で他界している。