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🇯🇵 日本ピアノOntomo · 2026年7月28日 00:32 · インタビュー· 約1分で読めます

楽器の「再開」は脳にいい! ~脳科学者・瀧靖之さんインタビュー前編

楽器の「再開」は脳にいい! ~脳科学者・瀧靖之さんインタビュー前編

日本語要約
東北大学加齢医学研究所と河合楽器製作所、島村楽器、ピティナ、ヤマハは、ピアノの「再開」が心身や認知機能に与える効果を検証する共同研究を2026年6月に開始した。研究を主導する瀧靖之教授は、楽器演奏が脳の健康維持や認知症リスク低減に効果的であるとし、特に「再開」は心理的ハードルが低く、ノスタルジーによる脳への好影響も期待できると語る。また、演奏という能動的な活動は、聴くだけよりも脳の健康維持に重要であり、音の分解能を高めることで言語能力にも良い影響を与える可能性があると指摘している。
全文(日本語)

2026年6月、東北大学加齢医学研究所と河合楽器製作所、島村楽器、ピティナ、ヤマハの5者による共同研究が開始された。本研究は、10年以上のブランクがある30〜60歳を対象に、大人になってからのピアノ再開が心身や認知機能に与える効果を科学的に検証するものである。

研究を主導する東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之氏は、楽器演奏が脳の健康維持や認知症リスク低減に効果的であることは多くの研究で示されていると述べる。今回「再開」に着目した理由として、初めて楽器を始めるよりも心理的ハードルが低いこと、および「ノスタルジー」が脳に与える良い影響を挙げた。また、新しいことを始める際の「現状維持バイアス」を乗り越える上でも、経験者であることは有利に働くと想定される。

瀧氏自身も約25年のブランクを経てピアノを再開しており、生活に潤いや目標が生まれることで「主観的幸福感」が高まることを実感しているという。また、ピアノ演奏により音の分解能が高まることで、英語のリスニング能力にも良い影響があると言及した。瀧氏が再開のきっかけとして挙げた曲は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番《悲愴》第2楽章と、ラフマニノフの《パガニーニの主題による狂詩曲》第18変奏である。

音楽を聴くことも報酬系を活性化させるが、演奏という能動的な活動は、脳の健康維持においてより高い効果が期待できる。今回の研究では、全身で音の響きを感じられるアコースティックピアノを使用するが、瀧氏は「楽しむこと」と「続けること」が最も重要であり、電子ピアノも有効な選択肢であると補足した。本研究を通じて、楽器を楽しむ人が増え、認知症リスクの低減や国民医療費の抑制といった社会的な貢献につながることを目指している。

▼関連キーワード解説 (3)
ベートーヴェン人物・団体Wikipedia ↗

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン は、ドイツの作曲家、ピアニスト。音楽史において極めて重要な作曲家の一人であり、日本では「楽聖」とも呼ばれる。その作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆とされ、後世の音楽家たちに多大な影響を与えた。

ラフマニノフ人物・団体Wikipedia ↗

セルゲイ・ヴァシリエヴィチ・ラフマニノフ は、ロシア帝国出身の作曲家、ピアニスト、指揮者。

ビリー・ジョエル人物・団体Wikipedia ↗

ウィリアム・マーティン・ジョエル は、アメリカのニューヨーク州サウス・ブロンクス出身のシンガーソングライター、歌手、ピアニスト、作曲家。ポップなメロディと、都会的なアダルト・コンテンポラリー・サウンドで、1970年代後半から1990年代前半にかけてヒットを連発した。全世界で1億5000万枚以上のレコード・セールスを記録している。代表曲に、「ピアノ・マン」、「素顔のままで」、「アップタウン・ガール」、「ストレンジャー」、「オネスティ」などがある。イギリスのエルトン・ジョンと共に、20世紀後半〜21世紀前半、ピアノ・ロックというジャンルを確立した。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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