パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)&ソル・ガベッタ(チェロ)
パトリツィア・コパチンスカヤとソル・ガベッタがTOPPANホールでデュオ・リサイタルを開催

2002年にスイス・ベルン近郊の私的な催しで、チェリストのソル・ガベッタが「一緒に弾いてくれるヴァイオリニスト」を探し、出会ったのがパトリツィア・コパチンスカヤだった。デュオのディスクをリリースするなど共演を重ね、室内楽のパートナーを超えた双子の姉妹のような関係を築いている。
リサイタルでは、開演と同時にガベッタが舞台上手から、コパチンスカヤが下手から鈴のついた靴を履いて現れ、ルクレールの「タンブーラン」のリズムを強調して演奏を始めた。続いて裸足となり、ドイツの現存作曲家イェルク・ヴィトマンの「バイエルン風ワルツ」や「英国風小トッカータ」を披露した。J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」の前奏曲に続き、2人が世界初演を務めたフランシスコ・コーイの「リゾマ」を演奏。前半の最後にはラヴェルの「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」が演奏されたが、第4楽章でチェロのA線が切れたため一度退出後、弾き直して前半を締めくくった。
後半はJ.S.バッハの「2声のインヴェンション」抜粋で開始。コパチンスカヤが作曲を始めた動機を客席に語り、「パトコップ」名義による自作曲「Ghiribizzi」を演奏した。その後、リゲティがヒルディング・ルーセンベリの90歳記念に贈った小品、ギリシャの恋人たちの踊りを題材としたクセナキスの「ディプリ・ジーア」、チェロ椅子に2人並んで座りピッツィカートのみで弾いたC.P.E.バッハの「鍵盤楽器のためのプレスト」、そしてコダーイの「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」を演奏した。
アンコールにはマルチン・マルコヴィチの「ヴァイオリンとチェロのための第2間奏曲」が演奏された。10月27日には彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホールでも公演が行われる。
