リュー・テンヤオ 第2夜:オール・ショパン リサイタル
リュー・テンヤオ 第2夜:オール・ショパン リサイタル

中国出身のピアニスト、リュー・テンヤオは、昨秋ワルシャワで行われたショパン国際ピアノ・コンクールで第4位に入賞し、「コンチェルト賞」を受賞した。現在17歳のリューは来日中であり、8月12日と13日に東京でオール・ショパン・プログラムによる公演を開催した。12日には2つの協奏曲を披露し、13日にはリサイタルが行われた。
リサイタル前半は、リューのリクエストにより曲間の拍手を控えて3曲が続けて演奏された。プログラム冒頭の「前奏曲 第15番『雨だれ』」では、静かな同音連打から陰鬱な重みを響かせた。続く「ピアノ・ソナタ 第2番『葬送』」では、第3楽章「葬送行進曲」をクライマックスに据え、人生の苦難や深い哀しみを表現。第4楽章ではペダルのコントロールで音のヴェールを醸し出し、続く「子守歌」では祈りに満ちた世界を描いた。
休憩を挟んだ後半は、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」で颯爽としたメロディを披露。「3つのマズルカ」Op.59では自然なルバートの抑揚を、「舟歌」ではアリアのように美しいメロディと細やかな内声部の表現で深い陰影をもたらした。プログラムの最後は、ショパン初期の傑作「モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』の〝お手をどうぞ〟の主題による変奏曲」で締めくくられた。
公演データ:
8月13日(木)19:00 サントリーホール 大ホール
プログラム:ショパン「前奏曲第15番『雨だれ』」「ピアノ・ソナタ第2番『葬送』」「子守歌」「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」「3つのマズルカ Op.59」「舟歌」「モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』の〝お手をどうぞ〟の主題による変奏曲」
アンコール:ショパン「ワルツ第1番『華麗なる大円舞曲』」「前奏曲集より Op.28-23、24」「ノクターン第17番」
他日公演:8月20日 住友生命いずみホール(大阪)、8月23日 山形テルサ テルサホール(山形)


