ワーグナーの聖地バイロイト祝祭劇場という〈至高の楽器〉の響き――ピッツの合唱曲集とベームの名盤『トリスタンとイゾルデ』が世界初SACD化 - Mikiki by TOWER RECORDS
タワーレコード、バイロイト祝祭劇場で録音されたベーム指揮『トリスタンとイゾルデ』とピッツ指揮の合唱曲集を世界初SACD化して発売
タワーレコードのオリジナル企画でユニバーサル音源をSACDハイブリッド盤で復刻するシリーズ〈VINTAGE SA-CD COLLECTION〉の第47弾として、カール・ベーム指揮『ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》全曲<歌詞対訳付>(2026年リマスター)』とヴィルヘルム・ピッツ指揮『ワーグナー:合唱曲集、<特別収録>舞台神聖祝典劇《パルジファル》より第1幕への前奏曲、聖金曜日の音楽(2026年リマスター)』がリリースされた。
今年150周年を迎えたバイロイト音楽祭の会場である祝祭劇場は、オーケストラの大部分が舞台下の地下に配置され、その響きが舞台前縁の隙間から聞こえる独特の構造を持ち、ワーグナー作品に最適の音響を生み出している。ドイツ・グラモフォン(DG)などのレーベルが同劇場を録音スタジオとしてレコードを制作してきた歴史があり、今回発売された2点はその初期の業績である。
『ワーグナー:オペラ合唱曲集』は、1951年から1973年まで音楽祭の合唱指揮者を務めたヴィルヘルム・ピッツの指揮によるもので、1958年8月22日の音楽祭休演日に祝祭劇場でセッション録音された。合唱が活躍する6作品から有名な場面が集められており、「神々の黄昏」の場面にはヨーゼフ・グラインドルもハーゲン役で参加している。特別収録としてオイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送交響楽団による1957年録音の「パルジファル」からの2曲も収められている。
カール・ベーム指揮による『トリスタンとイゾルデ』全曲は、ビルギット・ニルソンとヴォルフガング・ヴィントガッセンが主役を務めている。音楽祭の上演そのもののライブではなく、音楽祭に先立ち聴衆を半分の1,000人に減らし、歌手の疲弊を抑えるため各幕を1日ずつ録音する公開録音の形式がとられた。2作ともに新規マスタリングによる世界初のSACD化となる。

