Un été avec … Matthieu Lécroart
夏を過ごす…マチュー・レクロアール
パリ国立高等音楽院を卒業したマチュー・レクロアールは、ヨーロッパ、アジア、アメリカの数多くの舞台で国際的なキャリアを築いています。そのレパートリーはリート、メロディ、宗教曲、現代音楽、バロック、オペラと非常に幅広く、ウィリアム・クリスティ、エルヴェ・ニケ、ルネ・ヤーコプスらとの共演歴があります。
彼はバス・バリトンの主要な役柄で活躍しており、モーツァルト作品(『ドン・ジョヴァンニ』、『レポレッロ』、『フィガロ』、『パパゲーノ』、『プブリオ』)からフランス・イタリアのレパートリー(『リゴレット』、『ナブッコ』、『ジェルモン』、『エスカミーリョ』、『ゴロー』、『メフィストフェレス』)までを網羅しています。また、フィリドール、ウルマン、ソーゲ、バーバー、オベール、プロコフィエフといった稀少な作品も定期的に取り上げており、来シーズンにはシャンゼリゼ劇場でシュタイベルトの『ロメオとジュリエット』に出演予定です。
【夏のプログラムについて】
6月末にパリで、ギレム・テライユ指揮によるヴェルディの『レクイエム』に出演しました。私にとって初めての挑戦で、ラ・トリニテ教会とサン・ロック教会という素晴らしい場所での公演でした。共演者はエステル・ベロー、エヴァ・ザイシック、アルタヴァズド・サルグシャンでした。7月4日にはオランジュ音楽祭の『椿姫』でバロン・ドゥフォル役を演じました。共演はエレオノール・パンクラジ、クリストフ・ベリー、トマ・デア、ヴァレンティーヌ・ルメルシエ、ヨアン・デュブルク、クラウディア・パヴォーネ、ルドヴィク・テジエらです。演出はヴァネッサ・ダ・イラル・ド・セリニャックが担当しました。8月7日にはニース近郊のカンタロンで、パスカル・テリエン構成の『FATALE CARMEN』にエスカミーリョ役で出演します。8月末からはローザンヌ歌劇場でグノーの『ミレイユ』の稽古が始まり、10月4日から11日にかけてラモン役を演じます。共演はヴァニナ・サントーニ、トマ・ベッティンガー、ジャン=クリストフ・ブトン、ジェラルディン・ショーヴェ、指揮はジャン=マリー・ゼトゥーニ、演出はブルーノ・ラヴェッラです。
【休暇について】
現在、マルセイユの自宅で過ごしており、エクス=アン=プロヴァンス音楽祭で『影のない女』を鑑賞しました。その後、パリ、ブルターニュ、ナポリ、セヴェンヌでのヨガ合宿、ブザンソン近郊の友人宅、10月中旬にはポルトガルを訪れる予定です。
【推奨する音楽祭】
マリー・ゴートロとフレデリック・ルイヨンが創設した、ディエップ近郊のアルク=ラ=バタイユで開催される「Osons l'opéra」を挙げます。
【読みたい本】
フレデリック・ミストラル著『ミレイユ』の二言語併記版です。
【愛聴曲】
サラ・ヴォーンが歌うエロル・ガーナーの『ミスティ』、ニーノ・ロータによる映画『アマルコルド』の音楽、ヒメネスのサルスエラ『ルイス・アロンソの結婚』の間奏曲(ルセロ・テナのカスタネット演奏版)を聴いています。
【夏の思い出】
ベルギーのアルデンヌの丘で見た星空と、1985年にオランジュの古代劇場で観た『タンホイザー』が最高の思い出です。

