カラヤンが真に聴かせたかった音楽とは? 70年代、ベルリン・フィルとEMIに遺した名演が最新リマスターのSACDで蘇る - Mikiki by TOWER RECORDS
カラヤンが真に聴かせたかった音楽とは? 70年代、ベルリン・フィルとEMIに遺した名演が最新リマスターのSACDで蘇る - Mikiki by TOWER RECORDS
ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)とベルリン・フィルの黄金コンビが1970年代に旧EMIに録音した名演を、2026年の最新リマスターとSACDハイブリッドによって甦らせるプロジェクトが始動した。
今回のリマスターは、インターナショナル輸入盤発売商品はパリのStudio Circéが、国内盤発売商品は日本の藤田厚生氏が分担して行っている。双方の基本ポリシーは、空間表現の巧みさにある。これまでの音は豪快でパワフルではあるが平板な印象が強かったが、録音会場の空気感や広がり、奥行きが聴こえるようになったことで、ベルリン・フィルの響きの厚さやフレージングの呼吸の深さが感じ取れるようになった。弦の艶やかな音色やロマン派音楽での丸い響きも聴きどころである。
今回リリースされる演奏は、カラヤンがベルリン・フィルの芸術監督となってから15年ほど経ち、お互いの関係が緊密になっていた時期のもの。後年の〈カラヤン色〉が前面に出る前であり、オーケストラの自主性が発揮されている箇所も多い。
対象となるレパートリーは以下の通りである。
・モーツァルト:交響曲(第36番、第39番など)。速めのテンポとキレの良いフレージング、明瞭なアーティキュレーションが特徴。
・ブルックナー:交響曲第4番、第7番。1971年度レコード・アカデミー賞受賞盤。たっぷりとしたテンポと深い呼吸、抒情的な面が強調されている。
・シューベルト:交響曲第5番以降の4曲と“ロザムンデ”からのセレクション。当時のベルリン・フィルの木管セクションの瑞々しく艶やかな響きが収められている。
・チャイコフスキー:交響曲第6番“悲愴”、第5番。アンサンブルの巧さ、管楽器の鮮烈さと柔軟さ、弦の厚さが特徴で、カラヤンの耳の鋭敏さが反映されている。