ウクライナの音楽家が平和を訴えるウクライナ・フリーダム・オーケストラがNY公演
ウクライナ・フリーダム・オーケストラがニューヨークのリンカーン・センターで公演を開催

ウクライナ・フリーダム・オーケストラが8月25日と26日、ニューヨークのリンカーン・センター内デイヴィッド・ゲフェン・ホールで演奏会を行った。同団は、ウクライナ国内のオーケストラ所属メンバーや国外に逃れた音楽家らで構成され、ロシアのウクライナ侵攻への反応として2022年にウクライナ系カナダ人指揮者ケリー=リン・ウィルソンによって結成された。ウクライナの文化とレジリエンスを示し、犠牲者を追悼し平和を訴えることを目的としており、夏のオフシーズンを中心に活動している。今回の欧米ツアーは「2026年インヴィンシブル(無敵)・ツアー」と題された。
設立当初からメトロポリタン歌劇場(MET)が広報や芸術面で深く関わっており、ポーランド国立歌劇場やウクライナ文化省も協力している。2023年からはウクライナ大統領夫人オレナ・ゼレンスカの後援を受けている。
8月25日の公演では、ベートーヴェン「交響曲第7番」が演奏された。また、ソリストにリーゼ・ダーヴィドセンを迎え、R.シュトラウス《4つの最後の歌》が披露された。ダーヴィドセンは9月のMETシーズン初日のヴェルディ《マクベス》出演のためニューヨークに滞在しており、今回のツアーで唯一の出演となった。
8月26日にはヴェルディ「レクイエム」が演奏された。METコーラス・アーティスツが合唱を担当し、ソリストとしてアイリーン・ペレス(S)、ナタリー・ルイス(Ms)、ルネ・バルベラ(T)、ソロマン・ハワード(Bs)が出演した。
両日とも冒頭にはウクライナ人作曲家の作品が演奏され、25日はマクシム・コロミレツの《The Mothers of Kherson》(ヘルソンの母たち)からの組曲、26日はボフダナ・フロリャクの《グローリア》が取り上げられた。アンコールでは弦楽曲として編曲されたウクライナ国歌が演奏された。

