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🇨🇭 スイスオーケストラレコ芸ONLINE · 2026年9月18日 10:01 · レビュー· 約1分で読めます

カラヤンは何のために音楽をしたのか③

ライター有馬慶によるヘルベルト・フォン・カラヤン再批評:1978年ルツェルン音楽祭の『春の祭典』

日本語要約
ライターの有馬慶が、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンの「美音」のイメージを再批評する連載の第3回。1978年のルツェルン音楽祭におけるストラヴィンスキー『春の祭典』のライヴ録音を取り上げ、その獣のような身体性と生々しい表現力を論じている。
全文(日本語)

金曜連載「名演奏家再批評」の第9弾として、ライターの有馬慶が指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンを再批評する連載の第3回。本稿では、1978年のルツェルン音楽祭におけるストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》を取り上げている。

有馬は、カラヤンの数ある録音の中で、この1978年のルツェルンでのライヴ演奏を「獣のような身体性を持った《春の祭典》」と評する。ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団やサロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏が、鮮烈な色彩や知的なモダニズム、あるいは人工的で冷たい響きを特徴とするのに対し、カラヤンのこの演奏は、第2部冒頭の死に絶えたような緊張感や、ラストの《生贄の踊り》における弦楽器・管楽器・打楽器の野蛮な響きなど、生々しい血肉を感じさせる表現が際立っていると指摘する。

カラヤンは「美音」で化粧した姿を人々に見せていたが、有馬は、その美音の隙間から一瞬だけ覗いた闇にこそ魅力を感じると述べている。

なお、本稿で紹介されたディスク情報は以下の通り。

・ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》、ベートーヴェン:交響曲第7番(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、1978年録音)

・ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》、同《ペトルーシュカ》(ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、1969年・1971年録音)

▼関連キーワード解説 (8)
ヘルベルト・フォン・カラヤン人物・団体Wikipedia ↗

ヘルベルト・フォン・カラヤン は、オーストリア=ハンガリー帝国、ザルツブルク公国ザルツブルク生まれの指揮者。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 は、ドイツ・ベルリンのフィルハーモニー に本拠を置くオーケストラである。

ピエール・ブーレーズ人物・団体Wikipedia ↗

ピエール・ルイ・ジョゼフ・ブーレーズ は、フランスの作曲家、指揮者。

クリーヴランド管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

クリーヴランド管弦楽団 は、アメリカ合衆国のオハイオ州クリーヴランドを本拠地とするオーケストラ。

ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

ニューヨーク・フィルハーモニック は、アメリカのニューヨークを本拠に活動しているオーケストラである。「アメリカ5大オーケストラ("Big Five")」と言われるオーケストラのひとつ。英語表記の頭文字をとってNYPと略されることがある。オーケストラの運営は、法人である"The Philharmonic-Symphony Society of New York, Inc."が行っている。

エサ=ペッカ・サロネン人物・団体Wikipedia ↗

エサ=ペッカ・サロネン は、フィンランドの作曲家・指揮者。2020年からサンフランシスコ交響楽団の音楽監督。また、ロサンジェルス・フィルハーモニックの桂冠指揮者である。2020年、大英帝国名誉騎士号 に叙せられた。

ルツェルン会場Wikipedia ↗

ルツェルン は、スイス中部のルツェルン州に属する基礎自治体(アインヴォーナーゲマインデ)で、同州の州都。ルツェルン湖(Vierwaldstättersee)の湖畔に位置し、ピラトゥス山とリギ山を臨む場所に位置する。

ベルリン・フィルハーモニー会場Wikipedia ↗

ベルリン・フィルハーモニー は、ドイツのベルリンにあるコンサートホール。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地である。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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