カラヤンは何のために音楽をしたのか③
ライター有馬慶によるヘルベルト・フォン・カラヤン再批評:1978年ルツェルン音楽祭の『春の祭典』

日本語要約
ライターの有馬慶が、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンの「美音」のイメージを再批評する連載の第3回。1978年のルツェルン音楽祭におけるストラヴィンスキー『春の祭典』のライヴ録音を取り上げ、その獣のような身体性と生々しい表現力を論じている。
全文(日本語)
金曜連載「名演奏家再批評」の第9弾として、ライターの有馬慶が指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンを再批評する連載の第3回。本稿では、1978年のルツェルン音楽祭におけるストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》を取り上げている。
有馬は、カラヤンの数ある録音の中で、この1978年のルツェルンでのライヴ演奏を「獣のような身体性を持った《春の祭典》」と評する。ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団やサロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏が、鮮烈な色彩や知的なモダニズム、あるいは人工的で冷たい響きを特徴とするのに対し、カラヤンのこの演奏は、第2部冒頭の死に絶えたような緊張感や、ラストの《生贄の踊り》における弦楽器・管楽器・打楽器の野蛮な響きなど、生々しい血肉を感じさせる表現が際立っていると指摘する。
カラヤンは「美音」で化粧した姿を人々に見せていたが、有馬は、その美音の隙間から一瞬だけ覗いた闇にこそ魅力を感じると述べている。
なお、本稿で紹介されたディスク情報は以下の通り。
・ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》、ベートーヴェン:交響曲第7番(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、1978年録音)
・ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》、同《ペトルーシュカ》(ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、1969年・1971年録音)
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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