東京二期会オペラ ジョルジュ・ビゼー「カルメン」 【堺公演】 - 毎日クラシックナビ
東京二期会がフェニーチェ堺でビゼー作曲オペラ『カルメン』を上演、ユージン・ツィガーン指揮・加藤のぞみ主演
フェニーチェ堺 大ホールにて、東京二期会オペラ ジョルジュ・ビゼー「カルメン」堺公演が上演された。
指揮を務めたユージン・ツィガーンは、大阪交響楽団から豊かなアゴーギクを引き出し、ドラマ全体を俯瞰した見通しの良い音楽を導いた。イリーナ・ブルックの演出は時代が20〜30年後の近未来に移されスペイン色が希薄であったが、ツィガーンの音楽は舞台の色合いに呼応してドラマを深めた。
カルメン役の加藤のぞみは、ムラのない均質な美声と豊かなニュアンスで自在な女性像を表現した。ミカエラ役の宮地江奈は、清らかな声としっかりとした支えにより純度の高い響きを維持し、第3幕などで意志の強さを示してカルメンとの対比を際立たせた。ドン・ホセ役の澤原行正は、「花の歌」での息の長い柔軟な声をはじめ、抒情的な表現から激情や狂気への転換を見せた。また、与那城敬がエスカミーリョを演じた。
公演データ:
東京二期会オペラ ジョルジュ・ビゼー「カルメン」【堺公演】
11月1日(日)14:00 フェニーチェ堺 大ホール
指揮:ユージン・ツィガーン
演出・衣裳:イリーナ・ブルック
装置:レスリー・トラバース
照明:喜多村 貴
振付:マルティン・ブツコ
衣裳補:武田園子
合唱指揮:河原哲也
演出助手:彌六
振付助手:伊藤利紗
舞台監督:村田健輔
技術監督:大平久美、村田健輔
キャスト:加藤のぞみ(カルメン)、澤原行正(ドン・ホセ)、与那城敬(エスカミーリョ)、宮地江奈(ミカエラ)、ジョン ハオ(スニガ)、宮下嘉彦(モラレス)、ヴィタリ・ユシュマノフ(ダンカイロ)、大川信之(レメンダード)、清野友香莉(フラスキータ)、上久保沙耶(メルセデス)
合唱:二期会合唱団
児童合唱:堺市少年少女合唱団・堺リーブズハーモニー
管弦楽:大阪交響楽団
プログラム:ジョルジュ・ビゼー:オペラ「カルメン」(全4幕 日本語字幕付原語(フランス語)上演)
(評:香原斗志)
