東京二期会が37年ぶりにオペラ「運命の力」を上演 運命に翻弄される恋人らの物語 - dメニューニュース
東京二期会が37年ぶりにヴェルディのオペラ「運命の力」を新国立劇場で上演
東京二期会がヴェルディ中期の傑作、オペラ「運命の力」を上演する。本公演はドイツのボン劇場、イギリスのウェールズ・ナショナル・オペラとの提携公演であり、演出にはイギリスのサー・デヴィッド・パウントニー(78)を迎えている。二期会が同作を上演するのは1989年以来37年ぶりとなる。
「運命の力」は1862年にサンクトペテルブルクのカーメンヌイ劇場で初演され、1869年にはミラノ・スカラ座で改訂版が上演された。物語は18世紀半ばのセビリアを舞台に、カラトラーヴァ侯爵の娘レオノーラと、インカの血を継ぐ恋人ドン・アルヴァーロの駆け落ちに端を発する悲劇を描く。銃の暴発による侯爵の死をきっかけに、レオノーラの兄ドン・カルロによる復讐劇が展開される。
演出のパウントニーは、本作を「悲劇、コメディー、戦争、宗教、大衆劇などシェークスピア劇を見るようないろいろな要素がある」と評し、レオノーラやカルロがそれぞれの執着に翻弄される物語であると語る。舞台装置には、パウントニーが「ヴェルディ・マシーン」と呼ぶ巨大な壁2面を使用し、具象的なスペインの館や教会は登場させない演出となっている。これはパウントニーが手掛けるヴェルディ3部作(「運命の力」「シチリアの晩鐘」「仮面舞踏会」)で共通して用いられる手法である。
公演はダブルキャストで行われ、主な出演者は以下の通り。カラトラーヴァ侯爵/グァルディアーノ神父:山下浩司、後藤春馬。レオノーラ:大村博美、イ・スンジェ。ドン・カルロ:今井俊輔、小林啓倫。ドン・アルヴァーロ:樋口達哉、小原啓楼。プレツィオジッラ/クッラ:加藤のぞみ、花房英里子ほか。指揮は八嶋恵利奈、管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団が担当する。振り付けはマイケル・スペンスリーが務める。公演日程は9月3日から6日まで、会場は新国立劇場オペラパレス。