Concert d’intronisation pour Jaap van Zweden à la tête du Philhar’
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンがフランス国立管弦楽団の音楽監督として就任コンサートを開催
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンがフランス国立管弦楽団の音楽監督として就任コンサートを開催
春の精彩を欠いた『春の祭典』と、この夏の情熱的な『トリスタン』を経て、フランス国立管弦楽団は新音楽監督ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンを迎え、ルノー・カピュソンと共に2026/27シーズンを開始した。
今後の協力関係の方向性を示すはずであったこの就任コンサートは、ジャンルを混合した内容となり、彼らが今後どのようなレパートリーで新たなアイデンティティを定義していくのかを明確にするには至らなかった。
6月のプログラムと構成が似ているこのコンサートは、アメリカの作品のフランス初演で始まり、後半にロシアの主要レパートリーを置くという3部構成をとっている。ヴァン・ズヴェーデンは、自身がニューヨーク・フィルハーモニックを離れる直前の2024年3月に初演したジョエル・トンプソンの『To See the Sky』で幕を開けた。また、2曲目のヤン・マレズによるモーリス・ラヴェルの『ヴァイオリン・ソナタ』の現代的なオーケストラ編曲版は、2016年4月にリヨン国立管弦楽団によって初演されたものである。
ジョエル・トンプソンは、自身の黒人作曲家としての立場を主張する。彼は2014年のファーガソンでの悲劇的な事件をきっかけに作曲を始め、ジャズやソウルの要素を作品に取り入れている。しかし、ヨーロッパの聴衆にとって、これらのリズムやカコフォニー的な形式は、すでに古めかしく感じられる。
一方、マレズによるラヴェルのソナタの編曲はより現代的だが、オーケストラ部分と、手を加えられていないヴァイオリン・パートとの間に断絶が生じている。ルノー・カピュソンのヴァイオリンはリリシズムを保っているが、終楽章の『無窮動』ではソロパートに物足りなさが残った。アンコールでカピュソンは『鳥の歌』を演奏したが、この曲はプログラムにあまり馴染んでいなかった。
後半のショスタコーヴィチの『交響曲第5番』では、指揮者の明確な視点や個性が欠けていた。フランス国立管弦楽団は前任のミッコ・フランク時代に培った弦楽器の密度を見せたが、木管楽器は制約を感じさせ、ロシアの巨匠による演奏のような緊張感や明晰さは得られなかった。むしろ、金管や打楽器にはアメリカ作品のような派手さが、ラルゴにはバーバーの『アダージョ』のようなパトスが感じられた。ダイナミクスやエネルギーはあるものの、全体的なビジョンや感動には至らなかった。
今後、パリ・フィルハーモニーで再演される『トリスタン』第2幕の方が、この就任コンサートよりも印象に残るものになるだろう。
(注:ショスタコーヴィチの第5番を「ソビエトの作品」と呼ぶことは、作品への理解を欠いた不適切な表現である。)

