【誌上模擬シンポジウム】ワーグナー/バイロイトの過去・現在・未来(全4回)最終日 3人の “ワーグナーの達人” への5つの質問状
【誌上模擬シンポジウム】ワーグナー/バイロイトの過去・現在・未来(全4回)最終日 3人の “ワーグナーの達人” への5つの質問状

日本語要約
ワーグナーの《ニーベルングの指環》初演およびバイロイト祝祭創始150年を記念したシンポジウムの最終回。新野見卓也、吉田真、光野正幸の3氏が、理想の《指環》全曲盤やその他のワーグナー作品のディスクについて、自身のこだわりや見解を語った。
全文(日本語)
《ニーベルングの指環》初演150年およびバイロイト祝祭創始150年を記念した「序夜と三日間にわたるワーグナー・シンポジウム」の最終日(第3日)として、ワーグナーの達人である新野見卓也(音楽批評・ピアニスト)、吉田真(ドイツ文学・音楽評論)、光野正幸(ドイツ文学)の3氏が、こだわりのディスクについて語った。
新野見氏は、理想に近い《指環》としてカイルベルト指揮の1955年バイロイト祝祭ライヴ盤を挙げ、その推進力と構造の明確さを評価した。また、歌手陣ではホッター、ヴァルナイ、ヴィントガッセンらに言及した。その他の作品では、レヴァイン指揮の1985年バイロイト祝祭ライヴ盤《パルジファル》を挙げ、その深い呼吸と響きを称賛した。
吉田氏は、すべてにおいて理想的な《指環》は存在しないとしつつ、1950年代のバイロイト・ライヴを基準に、カイルベルト、クナッパーツブッシュ、ベームらの録音を挙げた。特に1956年のクナッパーツブッシュ指揮の公演を、実際に聴きたかった公演として挙げた。また、《パルジファル》については、ホッターがグルネマンツを歌う1962年のクナッパーツブッシュ指揮バイロイト・ライヴ盤を、ステレオ録音である点も含めて高く評価した。
光野氏は、ライヴではなくセッション録音のCDに「理想」を求め、ヤノフスキ指揮ドレスデン・シュターツカペレによる全曲録音を挙げた。男声陣のキャスティングの豪華さを評価しつつ、オペラは劇場での生身の体験が重要であり、録音はあくまで劇場体験の「代替物」であると述べた。
記事末尾には、パネリスト3氏のプロフィールが掲載されている。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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