Trévise : trop verts pour Violetta, assez mûrs pour Germont ?
トレヴィーゾのトティ・ダル・モンテ国際声楽コンクール、『椿姫』の主役2名が決まらず外部招聘する事態に
ヴィオレッタもアルフレードもいない『椿姫』? オペラでは数々の珍事が見られてきたが、これは前代未聞である。トレヴィーゾのトティ・ダル・モンテ国際声楽コンクールは、ヴェルディのオペラの配役を決めるにあたり、恋人役の2人を見つけられないという事態を引き起こした。そして公演は実施されなければならなかったため、マリオ・デル・モナコ市立劇場(Teatro Comunale Mario Del Monaco)は外部に歌い手を求めざるを得なかった。この出来事は今年5月に遡るが、10月末の初日公演によってさらなる興味深い展開を見せることとなった。
1969年に創設されたこのコンクールの理念は魅力的である。1つのオペラを選び、その登場人物の役を競わせ、受賞者がトレヴィーゾ、パドヴァ、ロヴィーゴでその役を歌うというものである。第52回となった今回は、18カ国から105名の候補者が参加した。フェニーチェ劇場の総裁ニコラ・コラビアンキが審査員長を務める審査員団の前で12名が決勝に進出した。その結果は、9役中5役のみの割り当てにとどまった。ヴィオレッタ、アルフレード、フローラ、ドゥフォール男爵のいずれも選ばれず、後者2役については納得しやすいとしても、この決定は客席の抗議を呼んだ。コラビアンキは、主役たちについて審査員の間で合意が得られなかったと説明した。聴かれた声は将来性を大いに感じさせたものの、これらの役柄にはより慎重さが求められたという。
そのため、ヴィオレッタ役にフェデリカ・グイーダを、アルフレード役にダヴィデ・トゥスカーノとマルコ・チャポーニの2名のテノールを交互出演として外部から採用する必要が生じた。一方で、コンクールは父親のジェルモン役として、23歳のブルガリア人バリトン、スヴィレン・デンチェフを見出していた。この年齢は、教訓を垂れる父親というよりは血気盛んな息子を演じることのほうが多い年回りである。
まさにその点に、『Connessi all’Opera』誌のロベルト・モーリは矛盾を見出している。芸術的成熟度の不足を理由に主役を拒否しておきながら、声楽的にも演劇的にも演じるには若すぎると見なされる歌手にジェルモンを託すのはどういうことなのか、と同氏は問う。この批評家は、コンクールの結果にもかかわらずこのような重い作品の上演を維持した主催者を批判している。
意見は分かれている。『La Platea』誌において、デンチェフは声、息の長さ、高音を称賛されている。一方で同誌の別の見解では、23歳では苦悩や後悔のある種の色合いを表現するのは無理からぬことだと認めており、これは突き詰めればモーリの指摘の正しさを認めることにつながっている。
公演自体については、ジャンカルロ・アンドレッタの指揮、パオロ・ジアーニ・チェイの演出、そして2名の補強歌手のおかげでバランスを見出した模様である。言い換えれば、コンクールが選出していなかった人々のおかげであった。
次回のトティ・ダル・モンテ・コンクールに向けて、ひとつの疑問が残る。まずオペラを選んでから歌手を探すのが良いのか、それとも歌手が存在することを確認してからオペラを選ぶべきなのか。今年のトレヴィーゾにはオペラはあったが、その恋人たちはいなかった。