Aux Prem’s, Santtu-Matias Rouvali et le Royal Concertgebouw Orchestra
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団がパリ・フィルハーモニーで公演
8月にルツェルン音楽祭で始まったツアーの一環として、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団がパリ・フィルハーモニーに立ち寄り、コンサートを行った。プログラムは、ソリストにピアニストのヴィキングル・オラフソンを迎えたベートーヴェンの「皇帝」と、セルゲイ・プロコフィエフの交響曲第5番である。
全体として、戦争(ナポレオン戦争と第二次世界大戦)を背景としたレジリエンスをテーマにした古典的なプログラムとなった。サントゥ=マティアス・ロウヴァリは、フィンランドの指揮者の中でも欠かせない存在であることを証明した。彼とコンセルトヘボウ管の共演は偶然ではなく、2020年の初共演以来の長い関係に基づいている。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」の冒頭から、両者の相性の良さが明らかであった。ヴィキングル・オラフソンは、オーケストラと均衡を保ちながら、アポロン的な美しさと賢明な情熱を込めた演奏を披露した。第1楽章では、ソリストの技巧とロウヴァリの明晰でエレガントな指揮が際立った。続くアダージョでは、弦楽器のレガートとファゴットとピアノの二重奏が印象的であり、終楽章のロンドではトランペットと打楽器が加わり、ピアノの技巧が冴え渡った。アンコールにはバッハの作品が演奏された。
後半はプロコフィエフの交響曲第5番。1944年に作曲されたこの「戦争交響曲」は、ドイツに対する勝利を象徴する愛国的な作品である。ロウヴァリは、妥協のない力強く外向的で、時に表現主義的とも言える解釈で、オーケストラの各セクションの魅力を引き出した。第1楽章は金管と打楽器が重苦しい緊張感を生み、第2楽章のスケルツォではロウヴァリの精密な指揮が際立った。第3楽章のアダージョは葬送行進曲のような痛切なドラマを描き、終楽章のアレグロ・ジョコーソでは、ロウヴァリのしなやかな身のこなしと表現力豊かな左手によって、カタルシスへと向かう緊張感が見事に構築された。観客と楽団員から喝采を浴びた指揮者は、アンコールにシベリウスの「悲しきワルツ」を捧げた。
