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🇯🇵 日本室内楽ぶらあぼ · 2026年9月7日 12:01 · レビュー· 約1分で読めます

Aからの眺望 #31 ハーゲン・クァルテット、家に帰る。

ハーゲン・クァルテットがTOPPANホールでの公演をもって45年の活動に終止符を打つ

日本語要約
45年にわたり活動してきたハーゲン・クァルテットが、TOPPANホールでの「ハーゲン プロジェクト フィナーレ」をもってその歴史に幕を下ろした。兄弟姉妹を中心とした4人は、固定的な精密さを求めるのではなく、個々の対話と流動的な変容を大切にするアンサンブルを追求し続けた。最後の来日公演でも、第1ヴァイオリンのルーカス・ハーゲンを中心に、最後まで模索と探求を続ける姿勢を見せた。
全文(日本語)

ハーゲン・クァルテットが、45年にわたる活動のフィナーレをTOPPANホールで迎えた。彼らは「ハーゲン プロジェクト フィナーレ」と題された公演シリーズを行い、その第3夜(2025年11月13日)をもって活動を締めくくった。

ハーゲン・クァルテットのアンサンブルは、4人による対話の前に、まず個と個の対話がしっかりと存在することが特徴である。個々の声部を重ね、心のあり方を呼応させることで、全体の生命が流れ出し、歌い、踊る音楽を創り上げてきた。メンバーは、ザルツブルクの音楽一家であるハーゲン兄弟(ルーカス、クレメンス)とヴェロニカ・ハーゲン、そして1987年から加わったライナー・シュミットで構成される。彼らは、戦後世代の合奏におけるロジカルな精密さの追求とは異なり、それぞれが音楽を謳うことを活かしながら、豊かな調和と対話を実らせることを目指した。

彼らの演奏は、固定的な設計ではなく、流動的に変容する造型を特徴としていた。時には謎のまま終わる演奏もあったが、それは彼らが効率的なストラテジーをとらず、対話のプロセスにこだわり続けた結果である。若い頃の鋭い情熱から、試行錯誤を経て円熟味を帯びるまで、彼らは「完成」という目標を遠ざけ、オープンなプロセスを保ち続けた。2023年秋のトッパンホールでの演奏会では、彼らが模索してきた地平に辿り着いたという感銘を聴衆に与えた。

その後、次なるシーズンをもって活動を終えることが発表された。最後の来日公演では、第1ヴァイオリンのルーカス・ハーゲンが積極的に工夫を凝らすなど、最後まで続いていくストーリーの一幕のような姿を見せた。彼らは半世紀近く協働し、良き家族として帰還を果たした。

▼関連キーワード解説 (3)
ヴェロニカ・ハーゲン人物・団体Wikipedia ↗

ヴェロニカ・ハーゲン は、オーストリアのヴィオラ奏者。

ライナー・シュミット人物・団体Wikipedia ↗

ライナー・シュミット は東ドイツ、テューリンゲン州Langewiesen出身の元スキージャンプ選手。1970年代に活躍した。

TOPPANホール会場Wikipedia ↗

TOPPANホール は、東京都文京区水道のTOPPAN小石川本社ビルにあるコンサートホール。また、TOPPANホール株式会社は、TOPPANホールを運営するTOPPANホールディングス傘下の企業。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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