INTERVIEW 藤村実穂子 母クリテムネストラを語る――新国立劇場 22年ぶりの《エレクトラ》上演へ
INTERVIEW 藤村実穂子 母クリテムネストラを語る――新国立劇場 22年ぶりの《エレクトラ》上演へ

日本語要約
新国立劇場は2025/26シーズン締めくくりとして、大野和士指揮によるR.シュトラウス《エレクトラ》を新制作で上演する。クリテムネストラ役を演じる藤村実穂子へのインタビューでは、役へのアプローチや演出家ヨハネス・エラートとの共同作業への期待、歌い手としての姿勢が語られた。公演は2026年6月から7月にかけて行われる。
全文(日本語)
新国立劇場は2025/26年シーズンの締めくくりとして、6月末からリヒャルト・シュトラウスのオペラ《エレクトラ》を新制作で上演する。大野和士芸術監督が指揮を執り、演出には劇場初登場となるヨハネス・エラートを迎える。主要キャストには、エレクトラ役にアイレ・アッソーニ、クリテムネストラ役に藤村実穂子、オレスト役にエギルス・シリンスらが名を連ねる。
クリテムネストラ役を演じる藤村実穂子は、同役について「演じる」のではなく、その人間として「ありたい」と語る。アガメムノンに元夫を殺され、娘イフィゲニアを生け贄にされたクリテムネストラの苦悩や、エレクトラに対する複雑な心情について、ホフマンスタールのテキストや家族の在り方を引き合いに考察を述べた。また、クリテムネストラという役は、経験豊富なメゾやアルトが歌うべき重みのある役であり、楽譜を深く理解した上で臨むべきものだと指摘している。
演出のヨハネス・エラートについては、ヴァイオリニストから演出家に転身した経歴に触れ、楽譜とテキストを重視した音楽的アプローチに期待を寄せた。また、自身の歌唱姿勢について、マーラーの交響曲第3番を例に挙げ、人間の抱える問題を体験として受け止めてから歌うという信念を語った。
公演は2026年6月29日から7月12日まで、新国立劇場オペラパレスにて全5公演が行われる。
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