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🇯🇵 日本室内楽レコ芸ONLINE · 2026年10月23日 10:02 · レビュー· 約1分で読めます

女性ヴァイオリニストと「男性性」 ジネット・ヌヴー/イゾルデ・メンゲス③

原田真帆による連載「女性ヴァイオリニストと『男性性』」第3回が公開され、イゾルデ・メンゲスらの録音史における功績やマスキュリンな曲の演奏が論じられる

日本語要約
連載「名演奏家再批評」第10弾として、原田真帆による「女性ヴァイオリニストと『男性性』 ジネット・ヌヴー/イゾルデ・メンゲス」の第3回が公開された。記事では、J.S.バッハ〈シャコンヌ〉やベートーヴェンの協奏曲の世界初録音などを残したイゾルデ・メンゲスの功績や、女性演奏家が「マスキュリン」とされる楽曲を録音・演奏してきた歴史的背景、演奏において男性的に演奏できなければ権威に認められないという音楽界の状況について論じられている。
全文(日本語)

金曜連載「名演奏家再批評」は、新世代の書き手がクラシック音楽の名演奏家を各4回のリレー形式で論じる企画である。第10弾では、西洋クラシック音楽におけるジェンダースタディーズを専門に研究するヴァイオリニストの原田真帆が、録音史初期に足跡を残したジネット・ヌヴーとイゾルデ・メンゲスの2人の女性ヴァイオリニストをフェミニズムの観点から再批評している。全4回のうち第1回が無料公開、第3回を含む2回目以降は有料公開となっている。

記事本文において原田は、ヴァイオリニストのロールモデルとして男性奏者が挙げられる傾向に触れつつ、1990年代生まれあたりからアンネ=ゾフィー・ムター、漆原姉妹、諏訪内晶子、庄司紗矢香、ヒラリー・ハーンなどの女性奏者をロールモデルにする人が増えたと指摘している。依然として男性演奏家の愛聴盤を挙げる人が多数派であるものの、録音黎明期にはイゾルデ・メンゲスをはじめとする女性演奏家が大きく貢献した。メンゲスはJ.S.バッハの〈シャコンヌ〉やベートーヴェンの協奏曲の史上初録音、ベートーヴェンの《クロイツィル・ソナタ》の世界初全曲録音を行っている。

また、ヌヴーやメンゲスが、ベートーヴェンやブラームスのヴァイオリン協奏曲、《クロイツィル・ソナタ》といった「マスキュリン(男性的)」と呼ばれる楽曲を録音している点に言及。ブラームスの協奏曲で技術面の相談役を担ったマリー・ゾルダート=レーガーのエピソードを引き合いに出し、男性的に演奏できなければ権威に認めてもらえないという構造が、彼女たちの時代から100年後の音楽シーンでも観測されると述べている。連載第4回は2026年10月30日に公開予定とされている。

▼関連キーワード解説 (4)
ジネット・ヌヴー人物・団体Wikipedia ↗

ジネット・ヌヴー は、フランスのヴァイオリニスト。稀にみる天才的ヴァイオリニストで将来はフリッツ・クライスラー、ジャック・ティボーと並ぶ名人になることを確実視されていたが、航空機事故により30歳で死去。

諏訪内晶子人物・団体Wikipedia ↗

諏訪内 晶子 は日本のクラシック音楽のヴァイオリニスト。

庄司紗矢香人物・団体Wikipedia ↗

庄司 紗矢香 は、東京都国分寺市出身の、日本のヴァイオリニスト。1999年、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにて史上最年少で優勝。

ヒラリー・ハーン人物・団体Wikipedia ↗

ヒラリー・ハーン は、アメリカ合衆国のヴァイオリニスト。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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原田真帆ジネット・ヌヴー
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