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🇫🇷 フランスオペラClassica · 2026年10月27日 15:31 · レビュー· 約4分で読めます

Jean de Nivelle de Léo Delibes : un disque de troupe

パラゼット・ブリュ・ザーネがレオ・ドリーブのオペラ『ジャン・ド・ニヴェル』の世界初録音CDをリリース

日本語要約
パラゼット・ブリュ・ザーネが、レオ・ドリーブのオペラ『ジャン・ド・ニヴェル』の世界初録音となるCDをリリースした(評価4/5)。シリル・デュボワやタシス・クリストヤニスら充実した歌手陣が参加し、ジェルジ・ヴァシェジ指揮ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団および同国立合唱団が演奏を務めている。台本の説得力には欠けるものの、ドリーブの豊かな旋律的魅力が発揮された全曲歌唱版となっている。
全文(日本語)

評価:4 / 5

台本としての説得力はスコアほどではないものの、『ジャン・ド・ニヴェル』はレオ・ドリーブの旋律の魅力をあますところなく表している。パラゼット・ブリュ・ザーネのもとに集まった、シリル・デュボワやタシス・クリストヤニスが際立つ熱心で輝かしいキャストが、この世界初録音に見事な結束力を与えている。

パラゼット・ブリュ・ザーネのおかげで蘇演された数え切れない作品の中には、忘れられた傑作ばかりがあるわけではない。不当に埋もれていた作品があるのは確かであり、フランス・ロマン派音楽センターからリリースされた録音の数々は、後世がときに信じがたいほどの耳の鈍さに見舞われることを証明してきた。

【不出来な台本と魅力的な音楽】

とはいえ、作品が再び定着するためには、多くの強みを兼ね備えていなければならない。『ジャン・ド・ニヴェル』のスコアは見事であるものの、ドリーブが取り組まねばならなかった台本はそれほど胸躍るものではないと言わざるを得ない。物語の舞台は架空の中世、正確にはルイ11世の治世下であり、惚れ薬を作る魔女や羊飼いに変装した貴族が登場する。1880年当時、復讐心に満ちた愛国主義がまだ一般的であったため、主人公は最初フランス王国と戦うために出発し、その後に祖国を守ることになる。最後は全て円満に収まり、「ド・ニヴェル」と呼ばれる実はモンモランシー家のジャンが、土壇場で農婦アルレットと結婚する。

今日の舞台でも何らかの形にできる可能性はあるかもしれないが、それは今後わかることだろう。いずれにせよ、この筋立てをもとに、ドリーブは『ラクメ』の数年前に素晴らしい音楽を作曲した。「呪われたマンドラゴラ(Mandragore charmée)」をはじめとする印象的な旋律にあふれ、「鐘の歌」を予告するような技巧的な大アリア、力強い重唱、そして表情豊かな変化に富んでいる。このディスクでは、外国の劇場向けに作られた全曲歌唱版が選ばれているが、語り台詞を伴う当初のオペラ・コミック形式でも聴いてみたいところである。

【演奏者たちによって高められたパラゼット・ブリュ・ザーネの企画】

現状において、この全曲録音は「パラゼット・ブリュ・ザーネの劇団」と呼びうる顔ぶれの勝利へと私たちをいざなう。アレクサンドル・ドラトヴィッキが集めるチームの柱であるシリル・デュボワとタシス・クリストヤニスの2人は、この種の試みにおいて事実上欠かせない存在となっている。テノール(デュボワ)はタイトルロールを務め、好戦的な場面では英雄的、愛の二重唱では優美にと、その才能の多様な側面を発揮している。バリトン(クリストヤニス)については、シャロレー伯爵としての威厳とともに、「美しい羊飼いに用心せよ(Prenez garde au joli berger)」のクプレにおけるアイロニーの技巧を堪能できる。

彼らの周りには、このレパートリーですぐに再演を期待したくなるような声が揃っている。女性のトリオは高水準の初参加組で構成されている。メリッサ・プティはコロラトゥーラのアリアで強い印象を残し、単なる夜鳴きうぐいすにとどまらないことを証明している。ジュリエット・メイは役柄にはあまり恵まれていないものの、このメゾが注目すべき才能の一人であることを他で示してきた。そしてマリー=アンドレ・ブシャール=レシエールの希少で華麗な音色は、パラゼット・ブリュ・ザーネとの実りある共演の数々を予感させる。すでに『ザンパ』に出演していたフランソワ・ルージエは、マリコルヌ役の滑稽さを程よく演じている。

さらに2人の低音歌手が見事にこのキャストを締めくくる。『グリゼリディス』や『眠れる森の美女』で小役を演じたアドリアン・フルネゾン、そして2027年3月にサン=テティエンヌで予告されている注目の再発見作、オーギュスト・メルメの『ロンスヴォーのロラン』に出演予定のケベック出身ジャン=フィリップ・マクリッシュである。

【実用情報】

作曲家:レオ・ドリーブ(1836-1891)

作品:『ジャン・ド・ニヴェル』

演奏:シリル・デュボワ(ジャン・ド・ニヴェル)、メリッサ・プティ(アルレット)、マリー=アンドレ・ブシャール=レシエール(シモーヌ)、ジュリエット・メイ(ディアーヌ、小姓イゾラン)、タシス・クリストヤニス(シャロレー伯爵)、フランソワ・ルージエ(マリコルヌ)、ジャン=フィリップ・マクリッシュ(ボートレイユ)、アドリアン・フルネゾン(サラディン、伝令、老人)、ハンガリー国立合唱団、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、ジェルジ・ヴァシェジ(指揮)

レーベル:Palazzetto Bru Zane BZ 1066(CD3枚組)

録音年:2026年

収録時間:3時間

原文(抜粋)
4 / 5 Moins convaincant par son livret que par sa partition, Jean de Nivelle révèle tout le charme mélodique de Léo Delibes. Réunie par le Palazzetto Bru Zane, une distribution engagée et brillante, où se distinguent Cyrille Dubois et Tassis Christoyannis, donne à ce premier enregistrement mondial une belle cohésion. Parmi les innombrables résurrections pour lesquelles on ne saurait trop remercier le Palazzetto Bru Zane, il ne peut pas y avoir que des chefs-d’œuvre oubliés. Il y a des injustices, c’est certain, et les enregistrements publiés par le Centre de musique romantique française ont prouvé que la postérité est parfois frappée de surdité aberrante. Un livret inégal, une musique séduisante Néanmoins, pour qu’une œuvre puisse à nouveau s’imposer, il
▼関連キーワード解説 (1)
レオ・ドリーブ人物・団体Wikipedia ↗

クレマン・フィリベール・レオ・ドリーブ は、フランスのロマン派音楽の作曲家。バレエ音楽『コッペリア』『シルヴィア』やオペラ『ラクメ』などで知られ、「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれる。優美で繊細な舞台音楽を残した。かつて日本では「デリーブ」や「デリベス」とも呼ばれた。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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