Kazushi Ono: «Comenzamos la temporada del NNTT con la ligereza de Rossini»
新国立劇場芸術監督・大野和士が語る2026-27シーズン:ロッシーニからブリテン、イタリア・ヴェリズモまで

新国立劇場(NNTT)の芸術監督である大野和士は、ロッシーニの軽やかさからブリテンの強烈さ、そしてイタリアのヴェリズモまでを網羅する2026-27シーズンを牽引する。『イタリアのトルコ人』、『ピーター・グライムズ』、『カヴァレリア・ルスティカーナ』、『道化師』、そして新制作の『マクベス』などが次シーズンの目玉となり、国際的な名手と日本の才能、そしてスペインとの協力関係を組み合わせたプログラムとなっている。
大野和士は、国際的な舞台で最も活躍する日本人指揮者の一人である。今年、ハンブルクで『さまよえるオランダ人』、パリで『ルサルカ』を指揮したほか、新国立劇場ではリチャード・ジョーンズ演出の『ヴォツェック』、ヨハネス・エラート演出の『エレクトラ』で大きな成功を収めた。
新国立劇場の2026-27シーズンは、10月2日の『イタリアのトルコ人』で開幕する。大野はこの作品を選んだ理由について、「ロッシーニの軽やかさで始めたかった。また、新国立劇場では初上演となるため、初演にあたる」と語る。演出は2023年にマドリードのテアトロ・レアルで初演されたローラン・ペリーによるもので、『夢遊病の女』に続く両劇場間の共同制作となる。「年末にはテアトロ・レアルで、2023年に新国立劇場で生まれたピエール・アウディ演出の『シモン・ボッカネグラ』が上演される。『イタリアのトルコ人』は、オペラ全体を貫く大きな弧のようなドラマツルギーが魅力的だ。指揮はアレッサンドロ・ボナートが務める。セリム役には期待の若手スペイン人歌手アレハンドロ・バリニャス、フィオリッラ役には『夢遊病の女』でも評価されたクラウディア・ムスキオを起用する。パオロ・ボルドーニャ、ブルーノ・タッディア、ルジル・ガティンも出演する」。
大野は今シーズン、『ピーター・グライムズ』も指揮する。ブリテンの作品について、「2023年のスカラ座のプロダクションで上演する。スカラ座で主役を演じたブランドン・ジョヴァノヴィッチとは、メトロポリタン歌劇場での『アイーダ』でも共働しており、再会を嬉しく思う。出演者にはサリー・マシューズ、ジョーダン・シャナハン、ニコール・ピッコロミーニも名を連ねる。ブリテンは20世紀の偉大なオペラ作曲家であり、もっと日本で上演されるべきだ。『ピーター・グライムズ』には、人間の心理の深淵に迫る能力が示されている」と語る。過去の経験については、「ロバート・カーセンの演出とは以前も仕事をしたことがあり、彼は信じられないほど豊かな想像力を持つアーティストだ。また、ブリュッセルのモネ劇場やリヨン歌劇場でコンサート形式で指揮した経験を活かしたい」と述べた。
2027年3月には、新国立劇場で初めてヴェリズモ・オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』と『道化師』を指揮する。「バイエルン州立歌劇場で修行中、ジュゼッペ・パターネの指揮で両作を聴き、内面が崩れ落ちるほどの深い感動を覚えた。指揮者の仕事は、楽譜の記号を実際の音に変え、作曲家が込めた魂を理解することだ。『カヴァレリア』の間奏曲では、壊れた愛や人間の内面で完結した悲劇といったドラマが重要になる。ヴェリズモでは、最も深い感情が音楽と直接結びついている」。また、パターネが亡くなった年齢を超えた今、これらの作品に向き合う時が来たと感じているという。演出はギルバート・デフロ。出演は『カヴァレリア』にルチアーノ・ガンチ、キアラ・モジーニ、須藤慎吾、『道化師』にロベルト・アロニカ、中村恵理、マッシモ・カヴァレッティが予定されている。
7月には新制作の『マクベス』でシーズンを締めくくる。「指揮はカルロ・リッツィ、演出はロレンツォ・マリアーニというイタリアのベテランが担当する。マクベス役はエルネスト・ペッティ、マクベス夫人役はカレン・ガルデアサバル。津山恵、パリーデ・カタルドも出演する。このオペラでは新国立劇場合唱団の力量が発揮されるだろう」。
その他のレパートリーとして、指揮・キャストをすべて日本人で固めた『フィガロの結婚』(指揮:飯守泰次郎、出演:木村善明、須藤慎吾、吉田珠代、九嶋香奈枝、山下裕賀)、ドナート・レンゼッティ指揮の『トスカ』(出演:カルメン・ジャンナタージオ、サイミル・ピルグ、ダリボル・イェニス)、アウグスト・エヴァーディング演出の『サロメ』(指揮:沼尻竜典、出演:ヘドヴィグ・ハウゲルード、アレクサンドリナ・ペンダチャンスカ、コスタス・スモリギナス、ピーター・タンシッツ)が上演される。4月にはジョナサン・ミラー演出の『ばらの騎士』が再演され、パトリック・ハーンが指揮を務める。元帥夫人役はキアラ・ハワース、オックス男爵役はギド・イェンチェンス、オクタヴィアン役は脇園彩、ゾフィー役は種谷典子が務める。
新国立劇場には専属オーケストラがないが、東京フィルハーモニー交響楽団が活動の約8割を支えている。「これほど高い技術レベルを持つアンサンブルと共演できるのは幸運だ。昨シーズンの『エレクトラ』でも、彼らは作品を深く理解し、ピットからの響きは舞台と融合していた」。


