SALZBURGO / Benjamin Bernheim hace historia como Werther, con bis incluido
ザルツブルク|ベンジャミン・ベルンハイムが『ウェルテル』で歴史を刻む、アンコール付き
ザルツブルク、祝祭大劇場。2026年8月1日。ベンジャミン・ベルンハイム、アデル・シャルヴェ、サンドラ・ハマウイ、アンドレイ・ジリコフスキー、マヌエル・ヴィンクラー、トミスラフ・ユキッチ、アンドリュー・ムーア、ジャック・リー、ハンナ・パーク。ザルツブルク音楽祭児童合唱団。モネ交響楽団。指揮:アラン・アルティノグリュ。ジュール・マスネ:『ウェルテル』
公演の終わりにベンジャミン・ベルンハイムが一人で挨拶に出てきたとき、約2,200人の観客は一斉に立ち上がり、このテノール歌手を迎え入れた。それも当然のことである。彼が披露したウェルテル役の解釈は、史上最高の同役の歌い手の一人に数えられるものだった。ベルンハイムは役を完全に内面化しており、世界有数の劇場で演じてきた経験から、悲劇的な結末へと導く心理的不安定さを含め、深みのある解釈を提示した。その上で、彼の恵まれたリリック・テノールの声は、楽譜の秘密を解き明かす理想的な楽器となった。鋭い高音だけでなく、多彩な音色と柔軟な声の使い分けが際立ち、フランス語のフレーズに真の味わいを与えるミックスボイスを駆使した。ベルンハイムはフランス歌曲の卓越した歌い手でもあり、その経験がコンサート形式のオペラとは思えないほどの繊細さとして表れていた。アラン・アルティノグリュは理想的なパートナーとして、指揮者と歌手の絶対的な共鳴を生み出し、細やかな表現を可能にした。アルティノグリュは指揮台の上で、ウェルテルの分身のように機能していた。公演の締めくくりとして、ベルンハイムは「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」をアンコールし、観客を熱狂させた。
輝いたのはベルンハイムだけではない。アデル・シャルヴェは、特に中音域で豊かな響きを持つ理想的なシャルロットを演じた。第3幕での表現力は圧巻で、サックスを伴うアリアで最高レベルの解釈に達した。サンドラ・ハマウイは純粋で透明感のある声で素晴らしいソフィーを演じ、アンドレイ・ジリコフスキーは気品ある歌唱でアルベールを演じた。他の共演者たちも質の高いアンサンブルを形成し、特にマヌエル・ヴィンクラー(代官)の豊かな声量と表現意図が際立っていた。
アラン・アルティノグリュの指揮は特筆に値する。ダイナミクスと柔軟性に富み、シャルロットとウェルテルの二重唱における柔軟なやり取りは示唆に富んでいた。何より、オーケストラからドラマを語る能力が際立っていた。児童合唱が加わる終幕の緊張感は、時にこのオペラを覆う感傷的な慣習を超え、皮肉で表現主義的な響きを湛えていた。モネ交響楽団はこのレパートリーにおいて比類なき存在であることを証明した。ザルツブルク音楽祭児童合唱団も、その音楽的成熟度で観客を驚かせた。
今回はコンサート形式での上演だったが、出演者全員が役を深く内面化しており、まるで舞台上演のように動いて演じていた。背景にオーケストラがあるだけのブラックボックス劇場のようであり、椅子が二脚あるだけで、歌手たちは想像上の舞台の魔法を作り上げていた。彼らの表情と仕草の中に、すべてが存在していた。

