指揮者マルヴィッツがコンツェルトハウス管の契約延長/ベルリンの文化生活は今
指揮者マルヴィッツがコンツェルトハウス管の契約延長/ベルリンの文化生活は今

7月8日、ヨアナ・マルヴィッツがコンツェルトハウス管弦楽団首席指揮者の任期を2032/33年シーズンまで5年間延長した。マルヴィッツは2023年9月に就任し、過去3シーズンでオーケストラに新風を吹き込んだ。コンツェルトハウスの昨シーズンの平均稼働率は約90%で、マルヴィッツが指揮するコンサートはほぼ毎回ソールドアウトとなっている。
成功の要因は、彼女の並外れたコミュニケーション能力にある。コンサート前に自らピアノを弾き、オーケストラを演奏させて聴きどころを解説するスタイルを定着させた。コンツェルトハウスのインテンダント、トビアス・レンペは、彼女の芸術的才能とクラシック音楽を魅力的に伝える能力を高く評価している。契約更新にはベルリンのカイ・ヴェーグナー市長も同席した。マルヴィッツは「今後もコンツェルトハウスが私の芸術的な拠り所であり続けることを嬉しく思う」とコメントした。
コンツェルトハウス管の響きは、室内楽的な対話を重んじるスタイルに変化している。来シーズンは「探検コンサート」シリーズで、ベートーヴェンの交響曲第1番から第5番《運命》までを順次取り上げる予定である。
一方、ドイツの文化参加研究所(IKTf)が発表したベルリンの文化イベント参加に関する調査によると、2023年と比較して来場者数は回復傾向にあるものの、コロナ禍の影響や物価上昇が運営の重荷となっている。回答者の65パーセントが文化イベントの費用負担が難しくなったと答え、入場料が障害になっていると答えた割合は2019年の35パーセントから47パーセントに上昇した。IKTfは、未開拓層へのアプローチや障壁の除去を提言しているが、ベルリン市の財政状況を鑑みるとチケット価格の引き下げは困難な状況である。