INTERVIEW | Poiesis Quartet, BISQC (Banff International String Quartet Competition) Winners’s On Their Premiere Concert in Toronto - ludwig-van.com
インタビュー:バンフ国際弦楽四重奏コンクール優勝のポイエーシス弦楽四重奏団、トロントでのデビューコンサートに向けて
トロント・サマー・ミュージック・フェスティバルは、ポイエーシス弦楽四重奏団(ヴァイオリン:サラ・イン・マー、ココ・ミ、ヴィオラ:ジャスパー・デ・ブール、チェロ:ドリュー・ダンスビー)と、ピアノのフィリップ・チウを招聘する。プログラムは、スカイ・マックレイの『Many Many Cadences』、マヤ・イリザリー・ランブライトの『forest of taldeni』、ケヴィン・ラウの弦楽四重奏曲第7番『Surfacing』、ブラームスのピアノ五重奏曲ヘ短調作品34。会場はトロントのエドワード・ジョンソン・ビルディング内ウォルター・ホールで、2026年7月22日(水)に開催される。
昨夏、バンフ国際弦楽四重奏コンクールでハイドンから現代曲までを演奏し優勝した同団は、その後クリーブランド弦楽四重奏賞を受賞した。クィアのメンバーで構成される同団は、若く多様な作曲家への委嘱や、ブラームスやベートーヴェンといった古典と新作を組み合わせたツアーを行っている。秋からはフィラデルフィアのカーティス音楽院でレジデンスを務める予定である。バンフでの優勝後、第2ヴァイオリンのマックス・ボールが退団し、ココ・ミが加入した。本稿は、トロントでのコンサートを前に、マーク・グラスマンがココ・ミ、ジャスパー・デ・ブール、ドリュー・ダンスビーに行ったインタビューである。
【ココ・ミの加入について】
ジャスパーはマックスの退団を惜しみつつ、ココの加入を歓迎した。ドリューは、ココの存在がグループのアイデンティティや演奏にどう影響するか楽しみだと語った。ココは、以前からジャスパーと室内楽で共演しており、サラとは大学入学前の教師が同じという縁があることを明かし、グループの一員となることに幸運と感謝を感じていると述べた。
【クィア・コミュニティへのラブレター】
トロントのプログラムに含まれる委嘱作品について、ジャスパーはオバーリン音楽院の5人の作曲家と協力した経験を語った。ドリューは、マヤ・イリザリー・ランブライトの作品について、図形楽譜と伝統的な記譜法が混在し、演奏者が楽器で何ができるかを探求するよう促される作品だと説明した。また、委嘱した作曲家たちはクィアやトランスジェンダーの有色人種であり、このプロジェクトは「クィア・コミュニティへのラブレター」と名付けられた。ココは、クラシック音楽界においてクィアの作曲家や演奏家を大舞台で取り上げる機会は少なく、自分たちはその状況を正常化し、弦楽四重奏の可能性を広げたいと語った。
【クィアの四重奏団として】
クィアであることを誇りに思う立場について、ジャスパーはコミュニティの支援に感謝し、自分たちも将来の作曲家たちに同じ支援をしたいと述べた。ドリューは、現在の社会情勢(トランプ政権下のアメリカ)におけるイデオロギーの影響を認識しつつも、幸運にも素晴らしい人々と仕事ができていると語った。