演奏を科学でサポートする世界初の「トレセン」誕生!その革新的プログラムとは
一般社団法人NeuroPiano、音楽家の心身サポートと身体教育を提供する「ミュージック・エクセレンス・トレーニングセンター」を東京・五反田に開設

東京・五反田に、音楽家のための心身サポートと熟達支援を提供する教育プラットフォーム「ミュージック・エクセレンス・トレーニングセンター(トレセン)」が開設された。楽器演奏における身体の使い方の研究を行う古屋晋一氏が中心となって立ち上げたもので、科学とテクノロジーを駆使した独自のプログラムが組まれている。
施設を開設したのは、古屋氏が代表理事を務める一般社団法人NeuroPiano。ソニーコンピュータサイエンス研究所が10代のピアニストを対象に実施した「ピアノアカデミー」の成果を発展させ、音楽家のための身体教育とトレーニングに特化した施設として設置された。身体の故障やメンタルの不調による演奏活動断念を防ぎ、音楽家が生涯にわたり演奏活動を続けられる環境づくりを目指している。
センターの核となるのは、古屋氏が体系化した身体教育カリキュラム「PEAC(Physical Education for Artists Curriculum)」。レッスン室には姿勢、重心移動、鍵盤の動きを計測するセンサーやカメラが設置され、身体の使い方を可視化する。また、別室にはAIを活用した練習システムを備えたピアノが置かれ、指先の向きや鍵盤への入り方に関するアドバイスが表示される。さらに別の部屋には指のトレーニング装置「外骨格ロボット」があり、指に装着することでトリルなどの運動パターンを自動で動かし、脳の運動学習を促す仕組みとなっている。
カリキュラムに基づき、チーフコーチの塩木ももこ氏らによる指導も行われ、身体の支え方や指先の方向などを通じて演奏表現を支える。古屋氏は、施設側の役割は芸術表現そのものを教えることではなく、目指す表現を実現するための身体の使い方や学び方を支えることにあると述べている。
学習者向けには「カリキュラムコース」「短期集中コース」「自習コース」が用意されており、施設にはSteinway&Sonsを2台設置したレッスンルームや、Shigeru Kawai SK-2Lを設置した練習室、計測・コンディショニング環境が完備されている。

