ショパンコンクール4位入賞・桑原志織「人前で演奏するのが大好きで、コンクールもほどよく気負わず楽しんで」【2026上半期BEST】 - ライブドアニュース
ショパン国際ピアノコンクールで4位入賞を果たしたピアニスト・桑原志織のインタビュー
2025年、世界三大コンクールの一つであるショパン国際ピアノコンクールで4位入賞を果たしたピアニスト・桑原志織が、コンクールの舞台裏やこれからの夢について語った。
桑原は、コンクールにおいて新しい物を一つ身につけることをゲン担ぎとしており、今回のショパンコンクールでも予選ごとに一つずつ、ファイナルでは二つをバッグに入れて舞台袖まで持参した。亡き作曲家たちを神様のような存在と感じ、目に見えないパワーを受け取る感覚で舞台に臨んでいるという。
人前で演奏することが何よりの喜びであり、ステージ上では心が開放的になる。コンクールも「お客様に聴いていただける場」と捉え、気負わず演奏する楽しみを保ちながら挑んだ。幼少期から人前に出ることを物怖じしない性格で、中学生の頃に音大の先生から音楽の道へ進むことを勧められたことが転機となった。両親は当初プロの音楽家を目指すことに心配を抱いていたが、小学生の頃にショパンの「英雄ポロネーズ」を弾きこなしたことなどを経て、音楽専門の学校へ進むことを支援した。
コロナ禍では活動の場が制限され、将来への不安を感じることもあった。ベルギーのエリザベートコンクールでは、ファイナリストとして1週間宿舎にこもり、インターネットも遮断された生活を送った。この「余白」のある生活を通じて、インプットがなくなった状態で自分から何がアウトプットされるかを考え、内面を豊かにすることの重要性に気づいたという。今後は趣味の美術館巡りや読書を通じて感性を育てていきたいと語る。
最後に桑原は、クラシック音楽に詳しくない聴衆に対しても、まずは演奏会に足を運んでほしいと述べた。「あの曲のあの音が好きだったな」と記憶に残る瞬間を届けられるピアニストでありたいと抱負を語った。
