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🇯🇵 日本オーケストラレコ芸ONLINE · 2026年10月26日 13:02 · レビュー· 約2分で読めます

N響に登場した巨匠指揮者列伝 第5回 シャルル・デュトワ

音楽学者・広瀬大介がNHK交響楽団とシャルル・デュトワの歩みや功績、録音を解説

日本語要約
音楽学者の広瀬大介による連載「N響に登場した巨匠指揮者列伝」の第5回としてシャルル・デュトワが取り上げられた。1987年の初登場から、1996年の常任指揮者、1998年の音楽監督就任の経緯、幅広いレパートリーや委嘱初演、録音、オペラ・声楽作品の成果が紹介されている。
全文(日本語)

創立100年を迎えたNHK交響楽団の歴史を彩った巨匠指揮者を取り上げる連載の第5回として、シャルル・デュトワ(1936〜)が紹介された。

デュトワがN響の指揮台に初めて立ったのは1987年9月4日のサントリーホールで、曲目はドビュッシー《遊戯》、ラヴェル《ダフニスとクロエ》第2組曲、ストラヴィンスキー《春の祭典》であった。続けて指揮した定期3プログラムでは、ベルリオーズ《ファウストの劫罰》、リヒャルト・シュトラウス《ドン・ファン》、リムスキー=コルサコフ《シェエラザード》、サン=サーンス《交響曲第3番》を取り上げた。

デュトワは1996年9月に常任指揮者、1998年9月にN響史上初のポストである音楽監督に就任した。デュトワの功績はフランス音楽の導入と評されることが多いが、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、シマノフスキ、ヤナーチェク、ファリャ、ピアソラ、武満徹など幅広いレパートリーを誇る。また在任中にはグバイドゥーリナ、タン・ドゥン、ペンデレツキ、細川俊夫、マクミランの5作品をN響委嘱作として世界初演した。グバイドゥーリナ作品《イン・ザ・シャドー・オブ・ザ・トゥリー》は箏の沢井一恵とともに1999年の北米公演でも演奏された。

商用録音には、デッカへのスタジオ録音としてプロコフィエフの《ロメオとジュリエット》抜粋と《交響曲第6番》、諏訪内晶子(ヴァイオリン)が参加した武満徹作品とチャイコフスキー《交響曲第4番》の2点がある。ライヴ盤としてはラヴェル《道化師の朝の歌》とベルリオーズ《幻想交響曲》、チャイコフスキーの交響曲第4番・第5番・第6番、1987年初登場時の《ドン・ファン》と《春の祭典》がリリースされている。また、2026年11月にはマルタ・アルゲリッチが2001年のヨーロッパ公演以来25年ぶりにN響およびデュトワと共演することが決まっている。

さらにオペラや大規模声楽曲の演奏会形式などの上演でも成果を挙げ、オネゲル《火刑台上のジャンヌ・ダルク》、ダッラピッコラ《囚われ人》、オルフ《カルミナ・ブラーナ》、ストラヴィンスキー《エディプス王》、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》、ビゼー《カルメン》などを指揮した。2015年12月の第1823回A定期ではR.シュトラウス《サロメ》(グン・ブリット・バークミン、キム・ベグリー、ジェーン・ヘンシェル、エギルス・シリンス出演)を指揮し、2003年6月の音楽監督としての最後の演奏会でもR.シュトラウス《エレクトラ》(エリザベス・コンネル、ジェーン・ヘンシェル出演)を取り上げた。

▼関連キーワード解説 (8)
NHK交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

公益財団法人NHK交響楽団 は、日本にあるオーケストラの一つ。通称「N響(エヌきょう)」。所在地は東京都港区高輪二丁目16番49号。公益社団法人日本オーケストラ連盟正会員。近衛秀麿らによって設立された「新交響楽団」が源流である。

シャルル・デュトワ人物・団体Wikipedia ↗

シャルル・エドゥアール・デュトワ は、スイス出身の指揮者。「音の魔術師」との異名をとる。

広瀬大介人物・団体Wikipedia ↗

広瀬 大介 は、日本の音楽学者、音楽評論家、青山学院大学文学部教授。

ロヴロ・フォン・マタチッチ人物・団体Wikipedia ↗

ロヴロ・フォン・マタチッチ は、ユーゴスラビア出身の指揮者。日本で親しまれた指揮者の一人である。

オットマール・スウィトナー人物・団体Wikipedia ↗

オトマール・スウィトナー は、オーストリア出身の指揮者である。シュターツカペレ・ドレスデン、シュターツカペレ・ベルリン、NHK交響楽団などで活躍したほか、ウィーン国立音楽大学で教鞭をとった。日本語ではオットマール・スウィトナーと表記されることもある。

ヴォルフガング・サヴァリッシュ人物・団体Wikipedia ↗

ヴォルフガング・サヴァリッシュ は、ドイツ、バイエルン州ミュンヘン生まれの指揮者・ピアニスト。

ホルスト・シュタイン人物・団体Wikipedia ↗

ホルスト・ヴァルター・シュタイン は、ドイツの指揮者。バンベルク交響楽団終身名誉指揮者。

リヒャルト・シュトラウス人物・団体Wikipedia ↗

リヒャルト・ゲオルク・シュトラウス は、ドイツの作曲家・指揮者。後期ロマン派を代表する作曲家の一人であり、ワーグナーとリストの後継者と見做されている。主に交響詩、オペラ、歌曲で成功を収めた。ウィーンのヨハン・シュトラウス一族とは血縁関係はない。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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