ブリテンと小澤征爾――ふたりの音楽家が築いたレガシーを京都から未来へ
ロームシアター京都、ブリテンの命日公演と小澤征爾のレガシー継承コンサートを開催へ

京都会館がリニューアルし、ロームシアター京都としてスタートを切ってから10年が経った。10周年のテーマ「つづきのはじまりはじまり」に沿い、ベンジャミン・ブリテンと小澤征爾の音楽と遺産を継承する2つのイベントが今冬に行われる。
2026年12月4日には、「ロームシアター京都10周年×京都市交響楽団70周年共同プロジェクト」として「Project B『ブリテン:春の交響曲』」が開催される。この日は没後50年を迎えるブリテンの命日にあたる。大友直人指揮の京都市交響楽団により、ペルトの「カントゥス」とラヴェルの「クープランの墓」が演奏され、ダンサーの東野祥子と康本雅子が加わる。後半にはブリテンの「春の交響曲」が演奏され、ソプラノの小林沙羅、メゾソプラノの金子美香、テノールの笛田博昭、東京混声合唱団、京都市少年合唱団が出演する。
また、2024年に亡くなった小澤征爾の没後3年を機に、「マエストロ小澤のレガシーを未来へとつなぐコンサート」が2027年2月6日(命日)に東京で、翌2月7日にロームシアター京都で開催される。小澤が設立した小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、小澤征爾スイス国際アカデミー、小澤征爾音楽塾で学んだ教え子たちが集結する。出演者には、ヴァイオリンの会田莉凡、キム・スーヤン、岡田修一、アレクサンドラ・スム、ヴィオラの横溝耕一、湯浅江美子、チェロのルカ・ジョバンニーニ、森田啓介、黒川実咲などの若手19名に加え、講師を務めたジュリアン・ズルマン(ヴァイオリン)、吉野直子(ハープ)が参加する。前半は室内楽としてブラームスの弦楽六重奏曲第2番、チャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲が抜粋で演奏される。後半は小澤の薫陶を受けた山田和樹の指揮により、バーバーの弦楽のためのアダージョ、マーラーのアダージェット、シェーンベルクの「浄夜」が弦楽オーケストラで演奏される。



