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🇯🇵 日本オペラGoogle News JP オペラ2 · 2026年9月25日 17:02 · レビュー· 約1分で読めます

東京二期会のヴェルディ「運命の力」…破滅不可避示す強烈な「神」 - 読売新聞

東京二期会がヴェルディのオペラ「運命の力」を新国立劇場で上演(劇評)

日本語要約
東京二期会がボン歌劇場およびウェールズ・ナショナル・オペラとの提携でヴェルディ「運命の力」を新国立劇場で上演した。デヴィッド・パウントニーの演出では「運命の神」を登場させ、戦争賛美の場面の戯画化や戦争映像の投影が行われた。5日公演ではレオノーラ役の大村博美による安定した歌唱が印象に残り、八嶋恵利奈指揮の東京フィルハーモニー交響楽団がバランスを整えたと音楽評論家の安田和信は評している。
全文(日本語)

東京二期会がボン歌劇場とウェールズ・ナショナル・オペラとの提携で、ヴェルディ「運命の力」を公演した。

デヴィッド・パウントニーの演出は時代設定を明確にしないシンプルな装置を土台にしつつ、オペラの表題を常に意識させる仕掛けがあった。戦争賛美の場面で兵士たちの動きを醜く戯画化する一方で、実際の悲惨な戦争の映像を舞台上に投影したのは、まさに人類が愚かな戦争を止められない「運命」にあることを皮肉たっぷりに示していた。

さらに強烈だったのは、この物語で愛し合い、憎み合う3人の主要登場人物がいかに行動しても、破滅が不可避であることを示すべく、いわば「運命の神」を登場させた点である。まず、序曲冒頭で「運命」の動機として鳴り響く三つの音に合わせて、「神」が登場した。

4日と5日の歌手陣はどちらも、国内であまり上演されてこなかったこの作品の音楽を堪能するに不足はなかったと言えるが、歌唱の出来栄えで見れば総合的には5日の方に軍配を上げられるだろう。特に要と言うべきレオノーラを歌った大村博美が、どの音域でもムラのない安定した歌唱で舞台を引き締めていたのが印象に残る。指揮の八嶋恵利奈が東京フィルハーモニー交響楽団を率いて、そつなくバランスを整えていたことも付記しておきたい。(音楽評論家・安田和信)

(4、5日、東京・初台、新国立劇場)

▼関連キーワード解説 (5)
大村博美人物・団体Wikipedia ↗

大村 博美(おおむら ひろみ、は、東京都生まれの日本の声楽家、オペラ歌手。

八嶋恵利奈人物・団体Wikipedia ↗

八嶋 恵利奈 は、ドイツ生まれ、ドイツ育ちの日本人女性指揮者。ドイツ、ベルリン在住。

東京フィルハーモニー交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団 は、日本のプロオーケストラ。略称は東フィル(とうフィル)。日本オーケストラ連盟正会員。

東京二期会人物・団体Wikipedia ↗

公益財団法人東京二期会(とうきょうにきかい)は、日本の公益財団法人。文化及び芸術の振興を目的とする事業を行っている。1952年に結成された声楽家団体『二期会』をルーツとする。法人としての設立は1977年で、当時は財団法人二期会オペラ振興会。

ウェールズ・ナショナル・オペラ人物・団体Wikipedia ↗

ウェールズ・ナショナル・オペラ は、連合王国、ウェールズ・カーディフに本拠地があるオペラ・カンパニー。ウェルシュ・ナショナル・オペラとも。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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