「三大テノール」で世界を魅了したホセ・カレーラス――名曲とともにたどる、その歌と人生
テノール歌手ホセ・カレーラスが80歳を迎える節目に日本でリサイタル「my way」を開催

1990年7月7日、FIFAワールドカップ・イタリア大会の決勝前夜祭として、故ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴとともにローマのカラカラ浴場で開催したコンサートにより、ホセ・カレーラスの名はオペラ界の枠を大きく越えた。この「三大テノール」初のコンサートは、視聴者が一晩で8億人に達し、収録CDは1600万枚の売上を記録した。1987年に白血病に倒れたカレーラスが、化学療法と骨髄移植を乗り越えて1988年に舞台復帰したことを祝福する目的で実現した企画だった。
病に倒れる前の歌唱では《ドン・カルロ》《アンドレア・シェニエ》《カルメン》などで艶やかな声や情熱的な歌唱を披露していたが、病後は歌唱により血が通い、旋律から深い精神性がにじむスタイルへと変化した。1998年のボローニャ歌劇場日本公演《フェドーラ》のロリス役や、2002年のワシントン・オペラ日本公演《スライ》の題名役でも強い感銘を与えている。
今年12月5日に80歳の誕生日を迎えるカレーラスは、自身の足跡を振り返る意味を込めて自ら「my way マイウェイ」と題したリサイタルを開催する。長年共演するロレンツォ・バヴァーイのピアノ伴奏のもと、「マイウェイ」をはじめ、トスティの「夢」、ロータの「愛のテーマ」、ロドリーゴの「アランフェスより愛を込めて」、ヴァレンテの「パッシオーネ」、デレヴィトスキーの「心からのセレナータ」などを披露する予定となっている。
【公演情報】
ホセ・カレーラス テノール・リサイタル 「my way」
出演:ホセ・カレーラス(テノール)、ロレンツォ・バヴァーイ(ピアノ)
曲目:フランソワ/ルヴォー:my way、デレヴィトスキー:心からのセレナータ、トスティ:夢、他
・2026年11月1日(日)17:00 大阪/ザ・シンフォニーホール
・2026年11月5日(火)19:00 サントリーホール

