Anatomie d’une chute : clés d’écoute pour Alcina de Haendel
リール歌劇場でヘンデルのオペラ『アルチーナ』が上演、カリーヌ・デエとエマニュエル・アイムが出演へ(鑑賞の手引き)

全能の魔女から見捨てられた女へ——『アルチーナ』は心理の機微と豊かな音楽的創意、感情の繊細な分析とドラマの激しさを兼ね備えている。ヘンデルによるこの傑作が、10月6日から17日までリール歌劇場で上演される。タイトルロールにカリーヌ・デエを迎え、ヘンデルのスペシャリストであるエマニュエル・アイムが指揮を務める。
欲望、力、幻想と幻滅、そして見捨てられること。一見すると善と悪、人間と魔女の戦いに要約されそうなオペラとしては野心的なテーマが並ぶ。シャルパンティエの『メディア』同様、『アルチーナ』は、その力によって守られ一見無敵に見えながらも、感情によって脆さを露わにする女性の感動的な肖像を描き出す。
それはオペラがその破滅、愛の地獄への転落を見せる悲劇的な登場人物である。魔女は自らの島に君臨し、男たちを誘惑しては動物や木、石へと変えていく。犠牲者の一人である騎士ルッジェーロに彼女はやがて恋をしてしまい、狩る側から獲物へと変わる。魔女の鎧はひび割れ、傷つきやすい女性の姿が現れる。さらに彼女は、婚約者ルッジェーロを救い出しにやって来たブラダマンテと対峙しなければならない。
アリオストの『狂えるオルランド』に着想を得て1735年にロンドンのコヴェント・ガーデン劇場で初演された『アルチーナ』は、紛れもなくヘンデルの最も成功した作品の一つに数えられる。そのインスピレーションの多様さ(総譜は忘れがたいアリアの連続である)と、登場人物を描きその変化を追う心理的な繊細さは、驚きをもたらし続ける。
『アルチーナ』の登場人物
バロック・オペラでよくあるように、物語は男装、幻影、超自然的な現象を交え、時に複雑に入り組む。それぞれの人物を整理しておくことは無駄ではないだろう。
・アルチーナ:魔法使い。魔力によって自らの島で支配下に置いているルッジェーロに恋をしている。
・ルッジェーロ:騎士。ブラダマンテの婚約者。
・ブラダマンテ:ルッジェーロの婚約者。アルチーナの支配から彼を救うため、騎士に変装し、自身の兄「リッチャルド」と名乗る。
・オロンテ:アルチーナの軍の隊長。モルガーナに恋している。
・モルガーナ:アルチーナの妹。オロンテに想いを寄せられている。
・オベルト:若者。アストルフォの息子。
・アストルフォ:ブラダマンテの従兄弟でアルチーナのかつての愛人。彼女によってライオンに変えられている。
・メリッソ:ブラダマンテの後見人であり腹心。
聴きどころ
(推奨録音:マグダレーナ・コジェナー(アルチーナ)、エリン・モーリー(モルガーナ)、アンナ・ボニタティブス(ルッジェーロ)、エリザベス・ドゥション(ブラダマンテ)、アロイス・ミュールバッハー(オベルト)、ヴァレリオ・コンタルド(オロンテ)、アレックス・ローゼン(メリッソ)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、マルク・ミンコフスキ指揮/Pentatone、2023年)
第1幕
アルチーナの島への到着と魔法
アルチーナの妹モルガーナはブラダマンテとメリッソを迎え、オロンテから愛されているにもかかわらず、「リッチャルド」に瞬く間に恋に落ちる。一行はすぐにアルチーナの宮殿で、魔女の魔法にかかったルッジェーロと出会う。彼はブラダマンテに気づかない。
1 / 「嫉妬、それは愛の力」(ブラダマンテ)
ブラダマンテ(「リッチャルド」)は、モルガーナがこの「騎士」に関心を寄せていることに激怒するオロンテと、モルガーナの双方に交互に語りかけ、嫉妬と愛の力を思い起こさせる。ここでは嫉妬は愛から生じる力として描かれている。ブラダマンテは疑念、焦燥、嫉妬に苛まれている。
2 / 「はい、それは私です!」(アルチーナ)
最初のアリアから、アルチーナは悪魔的な力を持つ超自然的な生き物としてではなく、ルッジェーロに今も愛していると伝える傷つきやすい女性として現れる。オロンテは嫉妬から、ルッジェーロの心に疑念を植え付けていた。
3 / 「私を見つめに戻って」(モルガーナ)
数々の行き違いの末、第1幕は、モルガーナが「リッチャルド」から愛されていると信じ込む、明るく熱気あふれるアリアで幕を閉じる。
第2幕
解けゆく魔法
4 / 「甘い愛の想いが私を喜ばせる」(ルッジェーロ)
メリッソから手渡された魔法の指輪のおかげで正気を取り戻したルッジェーロだが、「リッチャルド」の姿をしたブラダマンテを見分けることができない。彼は新たな魔法ではないかと疑い、何が真実で何が偽りか判断できない。このアリアは彼の複雑な感情と、心を捉える疑念を表している。
5 / 「ああ!私の心よ」(アルチーナ)
オベルトがアルチーナのもとにやって来て、正気を取り戻したルッジェーロが芝居を打ち、メリッソやブラダマンテとともに脱走しようとしていることを告げる。打ちのめされ裏切られた彼女は、その苦痛と怒り(「留まるか死ぬか/永遠に苦しむか私の元へ戻るか」)を、ヘンデルが作曲した最も美しく(そして長い)アリアの一つで表現する。
6 / 「緑の牧場」(ルッジェーロ)
記憶を取り戻したルッジェーロは島を去ろうとする。アルチーナの領地の魅惑的な風景を最後にもう一度見渡し、彼は予期せぬ郷愁を覚える。この「緑の牧場」は幻影の世界を指している。ヘンデルはそれをシンプルで優しいアリアで描き出す。
7 / 「青ざめた影よ」(アルチーナ)
だがそこにアルチーナが現れ、欺き嘘をついたとしてルッジェーロを責める。彼女は今なお愛する彼を引き留めるため、地獄の力である「青ざめた影」に助けを求める。しかし影たちは沈黙を守る。
第3幕
アルチーナの失脚
8 / 「私の苦しみを信じて」(モルガーナ)
「リッチャルド」のために見捨てられたオロンテは、モルガーナに対してもはや想いはないと告げる。アルチーナの妹は……(原文途絶)


