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🇬🇧 イギリスクラシック全般レコ芸ONLINE · 2026年10月30日 17:32 · ニュース· 約2分で読めます

第5回 LPによるレーベル拡大期(1950~60 年代) その5 イギリス・デッカとその他のヨーロッパのレーベル

英デッカによるモノラルLP時代の躍進と録音史をたどる連載記事第5回が公開

日本語要約
連載「クラシック・レコードレーベルと演奏家・録音の100年」の第5回として、モノラルLP期におけるイギリス・デッカの歩みを特集。ffrr技術の開発やウィーン・フィルとの専属契約、バイロイト音楽祭でのライヴ録音など、同社の発展と名盤の歴史が振り返られている。
全文(日本語)

連載「クラシック・ レコードレーベルと演奏家・録音の100年」の第5回では、モノラルLP時代にffrr(Full Frequency Range Recording、全周波数帯域録音)の開発によって録音技術に革新をもたらし、EMIに対抗する一大レーベルへと成長したイギリス・デッカの歩みが取り上げられている。

1929年にレコード事業へ参入したデッカは、1937年にクリスタレート・レコードを買収し、録音スタジオとともにエンジニアのアーサー・ハッディとケネス・ウィルキンソンを獲得した。ハッディが第二次世界大戦中に開発したffrr技術を1944年から一般レコードに応用。当初は高音質に見合う演奏家が不足していたが、1946年にエルネスト・アンセルメ指揮ロンドン・フィルによるストラヴィンスキーのバレエ音楽《ペトルーシュカ》を録音したことが転機となった。

LP時代を迎え、1950年6月にはヨーロッパで先駆けてLP発売を開始した。プロデューサーのヴィクター・オロフに加え、スイスのモーリス・ローゼンガルテンの手腕により、アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団、ヴィルヘルム・バックハウス、カール・シューリヒト、ゲオルグ・ショルティなど欧州大陸の演奏家と契約を結んで勢力を拡大した。

さらに1950年にはウィーン・フィルと専属契約を締結。ヨーゼフ・クリップス指揮によるモーツァルトの《後宮からの誘拐》全曲録音をはじめ、クレメンス・クラウス、エーリヒ・クライバー、ハンス・クナッパーツブッシュ、カール・ベームらとの録音を重ねた。同レーベル屈指の名盤として、米コロンビア専属だったブルーノ・ワルターを借り受けて実現した、キャスリーン・フェリアーとユリウス・パツァーク独唱、ウィーン・フィル演奏によるマーラーの交響曲《大地の歌》なども記録されている。

また、1950年にはテレフンケンとの合弁でテルデックを設立。1951年に再開されたバイロイト音楽祭では、ジョン・カルショーらのチームがクナッパーツブッシュ指揮による《パルジファル》などを録音し、高い評価を得た。

▼関連キーワード解説 (8)
エルネスト・アンセルメ人物・団体Wikipedia ↗

エルネスト・アレクサンドル・アンセルメ は、スイスの指揮者、数学者。

クレメンス・クラウス人物・団体Wikipedia ↗

クレメンス・ハインリヒ・クラウス は、オーストリアの指揮者。

エーリヒ・クライバー人物・団体Wikipedia ↗

エーリヒ・クライバー はオーストリアのウィーン出身の指揮者。指揮者のカルロス・クライバーは息子。

クナッパーツブッシュ人物・団体Wikipedia ↗

ハンス・クナッパーツブッシュ は、ドイツの指揮者。ヨーロッパを中心に活躍し、とくにリヒャルト・ワーグナーやアントン・ブルックナーの解釈者として著名である。1951年から1964年にかけて、ほぼ毎年出演したバイロイト音楽祭では主幹的指揮者を務め、ワーグナーの演奏史上最も偉大な指揮者の一人として広く知られている。

カール・ベーム人物・団体Wikipedia ↗

カール・ベーム は、オーストリアの指揮者。学位は法学博士(グラーツ大学)。称号はオーストリア音楽総監督、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉指揮者。

カール・シューリヒト人物・団体Wikipedia ↗

カール・アドルフ・シューリヒト は、ドイツの指揮者、作曲家。

ヨーゼフ・クリップス人物・団体Wikipedia ↗

ヨーゼフ・アロイス・クリップス は、オーストリアの指揮者、ヴァイオリン奏者。弟ハインリヒ・ヨーゼフ(ヘンリー・クリップス)も指揮者として知られる。

ゲオルク・ショルティ人物・団体Wikipedia ↗

ゲオルク・ショルティ は、ハンガリー出身で、ドイツ、のちイギリスの国籍で活躍した指揮者、ピアニスト。ゲオルグ・ショルティとも書かれる。ユダヤ系。ハンガリー語の発音に基づく表記はショルティ・ジェルジ。ビヨンセが抜くまで、『グラミー賞』を31回受賞(74回ノミネート)しており、受賞数、ノミネート数ともに世界一であった。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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